AmazonとGlobal Optimismはパリ協定の目標を10年前倒しして、2040年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロとすることを目指す気候変動対策に関する誓約「The Climate Pledge」を2019年9月に共同で立ち上げ、ビジネスをより持続可能なものにする方法を模索し続けています。
AmazonはThe Climate Pledgeの達成を目指し、20億米ドルの投資プログラム「Climate Pledge Fund(気候変動対策に関する誓約のための基金)」を2020年6月に設立しました。この基金は、Amazonを始めとする企業がThe Climate Pledgeで設定した目標を達成するための、持続可能な技術やサービスの開発を支援するもので、運輸、物流、発電、倉庫スペース活用、製造、素材、サーキュラー・エコノミー(循環型経済)、食品、農業などさまざまな業界の先見性のある企業に投資を行います。
この発表について、Amazon創設者兼CEO(最高経営責任者)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)は、次のように語りました。
「Climate Pledge Fundは、低炭素経済を支える商品やサービスの開発に取り組む、先見性のある起業家や先駆者に投資します。投資先企業のグループを発表できることをうれしく思います。いずれも、Amazonを始めとする企業が2040年までに脱炭素を達成すること、そして次世代のために地球をより安全に保つために役立つソリューションの開発に、多大なエネルギーを注いでいるスタートアップ企業です」
国連の前気候変動事務局長でGlobal Optimismの共同設立者であるクリスティアナ・フィゲレス(Christiana Figueres)氏は、次のように語りました。
「Climate Pledge Fundは、The Climate Pledgeの下での連携した取り組みが、脱炭素社会への移行を加速させることにどれだけ重要なことかを示す1つの例と言えます。こうした投資は、新たな技術の拡大を後押しし、グリーンエネルギーを促進するスタートアップ企業が、企業の二酸化炭素排出量の削減に貢献するペースを速めることに役立ちます。これこそ、気候危機に対して、経済全体が取るべきアプローチの方法です。これらのグリーンエネルギーを促進するスタートアップ企業は私たちが協力して実現しなければならない、クリーンで健全な地球を取り戻すことに無限の可能性、チャンスがあることを示してくれています」
Amazonは、CarbonCure Technologies、Pachama、Redwood Materials、Rivian、Turntide Technologiesに投資します。この5社は、Amazonを始めとする企業のThe Climate Pledgeの目標達成を支援すると同時に、すべての企業と連携して地球環境保護に新しいアプローチで取り組んでいける、グリーンエネルギーを促進するスタートアップ企業です。