Amazonでは昨年に引き続き、3月8日の国際女性デー International Woman’s Day を記念して「#SheIsAmazon」キャンペーンを実施しています。Amazonで活躍する女性を紹介するシリーズの第2弾では、商品をお客様のもとにお届けする仕事に携わる4人に、仕事のやりがいやモチベーションなどを聞きました。
自分のアイデアで現場が改善される喜び
「フルフィルメントセンター(以下、FC)」は、大きな拠点では1000万点以上の商品を保管するAmazonの物流拠点です。商品をすばやく、効率よく出荷するために、FCではさまざまな設備や機械が稼働しています。古市夏海さんは、リライアビリティメンテナンスエンジニアリング(RME)のエンジニアとして、埼玉県にある川口FCの設備や機械のメンテナンスを行ってきました。
「FCでは毎朝2時間ほど機械を止めます。そのあいだに私たちエンジニアが機械などの整備をするんです。それ以外の時間は、稼働率を上げるために機械の改造をしたり、エラーが出た場合に調整したりといった仕事をします。機械にはどうしても不具合が起きるものですが、その原因を追求して実際にエラーを解消できたり、作業効率の改善につながったりすると、エンジニアとしての知識や経験が増えますし、自分が成長したと実感できます。仕事の中でそういうときが、一番楽しいです」
2021年8月にAmazonに入社する以前、古市さんは貨物船の機関士として働いていました。海外に貨物を輸出する船に乗り込み、エンジンやボイラー、空調設備、エレベーターなど、船内のあらゆる機械を整備する仕事です。
「メンテナンスの仕事は主に、機械的な分野、電気的な分野、制御の分野の3つに分かれます。船の仕事で機械的な分野と電気的な分野には携わることができたので、次は制御系のスキルを身につけたいと思い、AmazonのFCで働くことにしました。入社してからしばらくは物流システムで使う機械について学んできたので、今は制御の仕事を特にがんばっています」
古市さんが所属するFCには4つのエンジニアチームがあり、3交代制でシフトが組まれています。職場のメンバーとの関係は良好で、居心地がいいと古市さんは言います。
「この職場の魅力は、改善案をどんどん提案できるところ。例えば先日は、省エネのために機械についているローラーを、電源を必要としないタイプに変更する案を出しました。申請書を作り、いろいろな下準備をして、『難しいのでは』という人にきちんと説明して、案が採用されました。実際に、動力不要のローラーに変更してみたところ、出荷作業はいつも通り進んだので安心しました。自分のアイデアが認められるとうれしいし、達成感があります」
100年以上続く理容店がAmazonの配送拠点の1つに
東京都品川区の理容店「Grooming Shimada」では、営業日に「Amazon Hub デリバリーパートナープログラム」を行っています。このプログラムは、地域の商店などがAmazonから配送業務の委託を受け、本業の傍ら、Amazonの商品を配達するというものです。
Grooming Shimadaは、1910年から続く老舗の理容店で、店主の島田雄一さんは4代目。妻の美保さんも理容師として働いています。
「私の実家も理容店。子どもの頃から両親が休みなく働くのを見て育ちましたから、私は別の仕事をしたいと思って、最初は会社勤めをしました。でも、私も人と話をするのが好きで、やっぱり接客業がいいなと思って理容師の資格をとり、結局は両親と同じ道を選びました」
数年の修行の後、雄一さんと出会って結婚。以来30年近く、夫婦2人でGrooming Shimadaを切り盛りしています。
「お客様のなかにはその日の機嫌がよくない方もいれば、おしゃべりがしたくて来店される方もいます。お一人、お一人の様子を見ながらコミュニケーションをとって髪を切るのが、私の仕事。うまくできたかなと心配になることもありますが、お客様がまた来てくださると、本当にうれしいです」
美保さんは子どもからお年寄りまで、お客様に合わせてコミュニケーションをとるのが得意。夫の雄一さんは、その接客術に一目置いています。
Grooming Shimadaは15年前に改装して、女性が利用しやすいシャンプー台を導入。ヘッドスパなどの新サービスも行なっています。そして、お客様がいない時間帯を有効活用しようと2年前に「Amazon Hub デリバリーパートナー」としての配送業務を始めました。美保さんと雄一さんは手分けして、営業日に毎日配達をしています。
「宅配ボックスや置き配があるので、すべての商品をその日のうちに配達できます。理容店をご利用いただいているお客様のお宅に配達することもあって、散髪に来てくださったときに『この前、配達に伺いましたよ』と、お話しすることもあります」
地元で愛されて100年以上、家族が大切に守ってきたGrooming ShimadaはAmazonの配送拠点としても、地域の暮らしを支える場所になっています。
自分も仲間も、ともにスキルアップを目指して
個人事業主としてAmazonから配送業務の委託を受けるAmazon Flexドライバーの中村裕香さんは、ドライバー歴3年。以前は飲食店や小売、ECサイトの経営をしていましたが、性別に関係なく働いて公平な収入を得たいと、2020年にドライバーに転身しました。
「別の配送会社で働いていたときに、『Amazon Flexでは自分の予定に合わせて仕事を組み合わせることができるため、時間をうまく使える』と聞いて、2020年10月にAmazon Flexドライバーに登録しました。それ以来、プライベートの時間が充実しました。休みの日はカフェ巡りをすることが多いです。配送でいろんな地域に行くので、気になるカフェを見つけたら休日に足を運ぶこともあります」
「配送がすべて終わったら、直帰できるのもAmazon Flexの良いところです。稼働時間が短くなれば自由な時間が増えますよね。それを目指して高い配送品質を保ちつつ、安全で効率が良くなるよう配送の仕方を工夫し、仕事をスムーズに進められるようにしています」
中村さんが所属する配送拠点には最近、女性スタッフが増えました。
「新しく登録したドライバーに、業務のアドバイスをすることもあります。そういう方たちがうまく配達できるようになると、私も自分のことのようにうれしく思います。女性ドライバーの中には『中村さんのようになりたい』と言ってくださる方もいて、そんな言葉を聞くと、私ももっとスキルアップしなくちゃ、と励みになっています」
ドライバー同士や配送拠点のスタッフとのコミュニケーションも、中村さんが配送業務をするためのモチベーションになっていて日々業務に取り組んでいるようです。
愛犬との時間を増やすために在宅ワークを選択
Amazonでお買物されたお客様からの電話やチャット、メールによるお問い合わせに対応するのが、カスタマーサービス(以下、CS)の仕事です。CSのスタッフはその多くが在宅勤務。植村可奈さんは、このワークスタイルに魅力を感じて2017年5月にCSのアソシエイトとして入社。働き始めて約6年経ちます。最初の2年間はお客様対応の仕事をしてスキルを積み、2019年4月にCSのチームマネージャーに昇進しました。
植村さんがカスタマーサービスの仕事を選んだのは、愛犬との時間を大切にするためでした。
「私はもともとCSではない全く別の仕事をしていました。その頃は、勤務時間と通勤を含めて家を10時間ほど空けなければならなかったんです。そんな中で、我が家にダックスフントを迎えることに。最初は犬に留守番をさせて出勤していたのですが、犬との時間を増やすために自宅でできる仕事をしたいと考えて、AmazonのCSの仕事にチャレンジすることに決めました」
24時間お問い合わせ可能なCSの仕事はさまざまな時間帯のシフトがあり、日勤には早番と遅番があり、ほかに夜勤があります。アソシエイトだった頃は、植村さんは日勤を選んでいましたが、チームマネージャーになってからはチームのメンバーをサポートするため、夜勤を務めることもあります。夜勤については、自宅だからこそ続けられています。
「仕事部屋は家族やペットを立ち入らせず独立した一室にする、というルールがCSにはあるため、仕事中は愛犬と会えるわけではありません。でも、通勤時間がないのでゆっくり散歩に行けるし、休憩やランチの時間に一緒に過ごせます。私がドアの向こうにいることで、犬は安心して過ごしているようです」
CSで働くようになって3年。植村さんは現在の職場に魅力を感じています。
「Amazonのリーダーシップ・プリンシプル(LP)の1つに『オーナーシップ』がありますよね。その言葉通り、Amazonは私たちのオーナーシップを尊重してくれます。状況をみて、自分で考え行動したことにフィードバックでひらめきをくれる。がんばりがうまくいってもいかなくても成長を感じられます。だから、気持ちよく働けるんです」
商品の発送に携わるフルフィルメントセンターと配送拠点であるデリバリーステーション、そしてAmazonの配送の業務委託を受けるAmazon Hub デリバリーパートナーとAmazon Flexドライバー。お客様からのお問い合わせに応えるカスタマーセンター。Amazonのサービスを支える現場には、多彩なキャリアをもった魅力的な女性が生き生きと働いています。Amazonはこれからも、それぞれの場所で働く女性を尊重し、応援しています。