ダンボールを活用して、子どもと一緒に工作を楽しんでみませんか? ダンボールとカッター、木工用ボンドなど身近なアイテムを使って、誰でも簡単に工作が楽しめます。大人も子ども夢中になる、ホッケーゲームの作り方をご紹介します。
大人も子どもも、思わず熱くなる。簡単で楽しいダンボールホッケーゲーム
ダンボール工作を教えていただいたのは、工作作家の丸林佐和子さん。テレビや雑誌など数々の媒体で、造形のアイデアプランナーとして活躍。親子に向けて、ダンボールや新聞紙など家にある身近な材料でできる工作を発信し続けています。また、『はじめてのこうさく』や『リトルスペース』など、数多くの書籍も出版されています。
今回のダンボールホッケーゲームは、机の上だけで作業ができ、初心者でも簡単で作りやすい工作レシピ。大きめの作品ですが、親子で一緒に楽しみながら作ることができるので、ぜひ挑戦してみてください。
【用意するもの】
- ダンボール(40×25cmが2枚、42×25cmが2枚、20×8cmが2枚)
- カッター
- カッターマット
- 定規 *30cmほどの長さの定規がおすすめ。
- えんぴつ(穴あけ用にも)
- 木工用ボンド
- 丸ゴム(髪どめ用のゴムなど)1メートル程度
- 装飾用の材料(アクリル絵の具と筆、クレヨン、折り紙など)
- ホッケーの丸いコマ設計図(ここからダウンロードできます)*A4サイズでプリントアウトして、ダンボールの上から裏面をえんぴつで塗り、ダンボールに仮どめして上から線をなぞると、簡単に設計図がダンボールに写せます。
1: ダンボール板を2枚重ねてボンドで貼り合わせる
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最初に、ダンボール板を2枚重ねて、木工用ボンドで貼り合わせます。ゲーム台として遊ぶにはある程度の強度が必要なので、ダンボールの厚みが1センチぐらいになるようにします。ボンドは1時間ほど置くとしっかり乾くので、あらかじめこの作業を済ませておくと後の作業がスムーズです。また、ゲーム台の底部分は、折り目やはがれがないダンボールを用意してください。折り目などがあると、コマがスムーズに動きにくくなります。
2: ダンボールをパーツごとにカットする
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二重に貼り合わせたダンボールにえんぴつでパーツの下書きをし、線に沿ってカッターで切ります。それぞれのパーツの切り方は下の画像を参考にしてみてください。
また、長めの定規を使うと、きれいにカットしやすくなります。少し厚みがあるダンボールは、一気に切るのは難しいので、何度も同じ場所をなぞるようにして切ると力を入れなくても切れます。丸いコマはカッターで切った後、ハサミで丸の形を整えてもOK。カッター作業は必ず大人が行うようにしてください。
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切り終えたパーツは以下のようになります。
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① ゲートの支え(4個)
② 真ん中に差し込むゲート
③ ゲーム台の底部分
④ ホッケーのコマ(10個)
⑤ ゲーム台の短い壁
⑥ ゲーム台の短い壁
⑦ ゲーム台の長い壁
⑧ ゲーム台の長い壁
3: 絵の具やクレヨンで装飾をする
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パーツを切り終えたら、ゲーム台の底部分(③)を装飾します。底の部分は折り紙やシールなどを貼ってしまうと、丸いコマがスムーズに動かないので、装飾したい場合はアクリル絵の具やクレヨン、ペンなどで色を塗るようにしましょう。アクリル絵の具を使う場合は、水で薄めるとダンボールがふやけてしまうので、できるだけチューブから出した原液のままで塗るようにします。また、赤や青など色を変えておくと、2人で遊ぶときにわかりやすいですね。
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ホッケーのコマ(④)にも色を塗ります。コマも2色に色分けしておきましょう。
4: ゲーム台の短い壁を貼り付ける
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装飾できたら、ゲーム台を組み立てます。最初に短い壁(⑤⑥)から取り付けます。壁のパーツ側にボンドを塗って、押さえながらしっかり貼り付けましょう。反対側も同じように貼り付けます。長い壁の方が短い壁の分長くなっているので、必ず短い壁から貼るようにします。ボンドは1時間ぐらいで乾くので、その間は動かさないようにしましょう。
5: ゲーム台の中央にゲートを取り付ける
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ゲーム台ができたら、長い壁のちょうど真ん中に印を付けます。そこを中心にゲートを差し込む分の隙間約1cmをあけて、両側にボンドでゲートの支え(①)を取り付けます。これを反対側にも同じように行います。
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ゲート(②)を、支えの間に差し込みます。ゲートはボンドで固定してもいいですが、穴のバリエーションをいくつか作っておき、差し変えて楽しむこともできます。丸いパックのサイズを小さくすれば難易度が下がりますよ。
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ゲートの穴の高さは1.5cmに設定していますが、お子さんのレベルに合わせて変えてもOK。穴を複数にしてみたり、点数を分けたりしても面白いですよ。
6: コマを弾くためのゴムを取り付ける
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とがったえんぴつなどを使って、長い壁(⑦⑧)にヘアゴムが通るぐらいの穴をあけます。下から1.5cm、角から6cmくらいを目安にしてください。両サイド、4箇所に穴をあけましょう。
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穴にゴムを通して、ピンと張る程度に調整します。穴の外側部分でゴムを結びますが、このときに2〜3回巻いて結び目を大きくすると穴から抜けません。ゴムの張り具合は、コマの動きに合わせて調節しましょう。
ダンボールホッケーゲームの完成
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ボンドの貼り合わせや装飾などは、どうしてもきれいに作りたいと思ってしまうところですが、多少曲がったりしても、子どもが作ったことに価値があります。気軽に作ったり、さらに作り直したり、壊したりできるのもダンボール工作のいいところ。完成したら、決まったルールはないので自由に遊んでみましょう。
たとえば、2人で対戦する場合は、5つの持ちコマを相手の陣地に早く入れたほうが勝ちなど、親子でルールを考えてみるのも楽しそうです。ゲートの穴が小さめなので、簡単には相手ゲートに行かず、親も子どもも白熱するはず。このゲーム台を使って一人で遊ぶこともできます。
また、向こう側にコマなどを積み立てておき、コマをぶつけて崩して遊ぶなども面白いでしょう。ゲーム台の底に複数の丸いマークと点数を書いて、そこに止まったら得点がもらえるなど、家族でオリジナルルールを作ってもOK。パーティーなどで家族や友だちと盛り上がりそうです。作り方はとても簡単なので、ぜひお子さんと一緒に作って楽しんでみてください。
ダンボール貯金箱の工作もご紹介しています。おうち時間に楽しもう。子どもと一緒に簡単ダンボール工作【貯金箱編】もぜひ挑戦してみてください。
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