Amazonは2025年1月29日、日本において新たに4件の大規模太陽光発電所への投資を発表しました。これによりAmazonの日本国内での再生可能エネルギーの発電設備容量は、2023年の101MW（メガワット）から2024年の211MWへと増加し、1年間のうちに2倍以上に拡大しました。これにより、現在Amazonが日本で投資している再生可能エネルギープロジェクトは、9件の大規模太陽光・風力発電所、および16件の屋根設置型の太陽光発電プロジェクトの計25件となりました。
Amazonが日本国内での再生可能エネルギーへの投資を加速
新たに追加された4件のプロジェクトは、
福島県の35MW太陽光発電所（発電事業者：EDP Renewables Japan株式会社）
北海道の10MW太陽光発電所（発電事業者：地域電力株式会社）
北海道の10MW太陽光発電所（発電事業者：非公開）
山口県の10MW太陽光発電所（発電事業者：X-ELIO Japan株式会社）です。
Amazonは、パリ協定よりも10年早く、2040年までにネット・ゼロ・カーボンを達成することを公約しています。これらの投資は、その取り組みの一環として、カーボンフリーエネルギーに投資するものです。
Amazonは日本で、そして世界で「最大の再生エネルギー購入企業」
Amazonは、世界で現在までに600件以上の太陽光・風力発電プロジェクトへ投資をしています。Bloomberg NEFによると、Amazonは2020年から世界最大の再生可能エネルギー購入企業となっています。また、Amazonは日本最大の再生可能エネルギー購入企業です。
Amazonが国内で投資する25件すべてのプロジェクトが稼働すると、年間320,000 MWh（メガワットアワー）以上の電力を生成する見込みです。これは日本の一般家庭76,000世帯以上の年間消費電力量に相当します※。
※環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」に基づき、日本の世帯当たりの年間エネルギー消費量（電気）を平均4,175kWhとして試算
Amazonの再生可能エネルギーの調達における日本特有の課題への対応
山地が多く太陽光発電の適地である平地が少ない日本特有の課題に対処するため、Amazonは単体および分散型の大規模太陽光発電所、さらには屋根設置の太陽光発電など、さまざまな方法で再生可能エネルギーの調達を進めています。
特に、分散型の太陽光発電所は、小規模な発電設備を複数の場所に設置することで大規模な再生可能エネルギーを生成する、日本に適したソリューションです。例えば、これまでにAmazonが投資したプロジェクトの1つでは、首都圏と東北地方の450か所以上の設備から年間約23,000 MWhの電力を生成します。これは日本の一般家庭約5,600世帯の年間消費電力に相当します。この分散型アプローチにより、限られた土地を効率的に利用することができます。
Amazonの再生可能エネルギープロジェクトによる地域社会への貢献
Amazonが投資している再生可能エネルギープロジェクトは、データセンターやその他の事業で必要となる電力量に相当する電力を生み出すだけではなく、地域社会に新たなカーボンフリーエネルギー源をもたらします。さらには、雇用の創出、地元企業の支援や、地方税収の増加にも貢献します。これらは、Amazonがよりサステナブルな企業になるというコミットメントの一環です。
アマゾンジャパン社長 ジャスパー・チャンは、「Amazonは引き続き、当社のサステナビリティ目標と日本のエネルギー転換の両方を推進するカーボンフリーエネルギーへの投資に注力しています。世界的に電力需要が高まる中、私たちの事業運営、そして地域社会への貢献の観点から、日本において太陽光や風力といった再生可能エネルギープロジェクトを進めていきます。Amazonは、日本政府、発電事業者、そして他の企業とも協力し、日本の脱炭素化を加速させ、国内での再生可能エネルギーのさらなる拡大を推進していきます」と話します。
日本気候リーダーズ・パートナーシップ事務局長 松尾雄介氏は、「日本がパリ協定に基づく温室効果ガスの排出削減目標に沿って、電源構成における再生可能エネルギーの割合を高めていくためには、再生可能エネルギー利用のより一層の拡大が急務となっています。Amazonは、分散型の大規模な太陽光・風力発電を含む多様なプロジェクトポートフォリオ、そして革新的な需要家主導の再生可能エネルギー調達の実現などを通して、日本社会の再生可能エネルギーへの移行において重要な役割を果たしています。Amazonが引き続き日本における再生可能エネルギー社会の実現に向けて、産業界を導くリーダーシップを発揮することを期待しています」と話します。
Amazonはこれからも日本、世界において再生可能エネルギーへの投資を進めていきます。
Amazonのサステナビリティの取り組みについてはこちらよりご覧いただけます。
Amazonが国内で投資するオフサイト型再生可能エネルギープロジェクト一覧
（2025年1月29日現在）
太陽光発電所 所在地：首都圏、東北地方 発電設備容量：22MW 発電事業者：三菱商事株式会社
太陽光発電所 所在地：首都圏、東北、中部地方 発電設備容量：38MW 発電事業者：株式会社クリーンエナジーコネクト
太陽光発電所 首都圏、関西、東北、中部、中国地方 発電設備容量：16MW 発電事業者：KRエナジー１号合同会社
太陽光発電所 所在地：山口県 発電設備容量：9.5MW 発電事業者：ＥＮＥОＳ リニューアブル・エナジー株式会社
陸上風力発電所 所在地：青森県 発電設備容量：33MW 発電事業者：コスモエコパワー株式会社
太陽光発電所 所在地：福島県 発電設備容量：35MW 発電事業者：EDP Renewables Japan株式会社
太陽光発電所 所在地：北海道 発電設備容量：10MW 発電事業者：地域電力株式会社
太陽光発電所 所在地：北海道 発電設備容量：10MW 発電事業者：非公開
太陽光発電所 所在地：山口県 発電設備容量：10MW 発電事業者：X-ELIO Japan株式会社
