Amazonは、2025年4月21日(月)にアメリカのAmazon.comとイギリスのAmazon.co.ukで開設しているJAPAN STORE(ジャパンストア)で商品を販売している日本企業の2024年の販売動向を発表しました。
2024年にJAPAN STOREで販売している約1,100社の日本企業の同ストアでの販売個数は、前年比17%以上増加となり、昨年を大きく上回りました。
Amazon JAPAN STORE(ジャパンストア)とは
JAPAN STORE(ジャパンストア)とは、Amazonと独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)による、日本企業の海外進出を支援する「JAPAN STOREプログラム」に基づいて開設された日本企業の商品を掲載・特集するAmazon内のストアです。Amazonは、2021年にアメリカのAmazon.comに、2022年にイギリスのAmazon.co.ukに開設し、中小企業をはじめとする日本企業の海外販売(越境EC)を支援してきました。
Amazonはさまざまな海外販売に関するサービスをご提供してきました。商品の保管、注文処理、梱包、配送、さらには注文や返品に関するカスタマーサービスをAmazonが代行するフルフィルメント by Amazon(FBA)や、Amazonグローバルセリング担当者による日本語での出品・売上拡大サポートもJAPAN STOREにおいてもご利用いただけます。
AmazonのJAPAN STOREでは、日本の販売事業者様が「食品」「ファッション」「ビューティ・ヘルスケア」「キッチン」、家電や家具などを含む「ホーム」、文具やPC産業機械なども含む「オフィス」、カー用品を含む「スポーツ・アウトドア」、ゲーム、おもちゃ、ペット用品、楽器、本なども含む「ホビー」、この8つの対象カテゴリーの商品を販売しています。販売可能な対象商品は日本で製造された商品、または、日本企業および在米日系企業により商品の規格を決定の上、設定した規格を満たしていることが保証されている海外製造商品と規定しています。
日本の販売事業者様が販売する商品は、品質の高さや、幅広いラインアップが好評で、海外のお客様にもご満足いただいています。
2024年のJAPAN STOREの売り上げ動向:売れ筋商品は、抹茶、出汁(だし)、和菓子のほか、のこぎりやボールペン、手帳なども
- 2024年、約1,100社の日本の販売事業者様がアメリカおよびイギリスの「JAPAN STORE」を活用して商品を出品しました。
- 日本の販売事業者様は「JAPAN STORE」で2024年に320万点以上を販売し、その販売個数は2023年と比較して17%以上増となりました。
- 2024年のJAPAN STOREにおいては、「食品」「ホーム」などのカテゴリーが販売個数のランキングで上位に含まれることがわかりました。同カテゴリーでの売れ筋商品には、抹茶、出汁(だし)、和菓子など和食文化を象徴する商品や、のこぎりなどの家庭用工具、ボールペンや水彩絵の具、手帳などの文房具など、日本製品の品質が評価されていることがうかがえる実用的な商品がランクインしています。
- JAPAN STOREで販売する日本の販売事業社様のAmazon.com、Amazon.co.ukにおける合計売上高は前年比15%以上増の9,200万ドル超でした。
AmazonのJAPAN STOREに出品している販売事業者様の声
Connect Smiles(鹿児島県霧島市) 代表 甲斐 平様
「当社は鹿児島県の地域資源を活用した食品などの企画、商品化および販売を行ってきました。取り扱う商品の中でも、日本茶は健康効果が高く、リラックス効果も期待でき、より沢山の方に知ってほしいと願い、JAPAN STOREを通した海外販売を開始しました。特に『霧の香葉』は、全体的なバランスの良さと上品な口あたりで、日本の伝統を感じさせる本格緑茶であることから、海外の方からも大変好評いただいています。また、格段に規模が大きい海外市場に展開できたことで、売上もJAPAN STOREでの出品を開始する前の月平均の売上の2倍以上となり、経営にもよい影響を与えています。海外販売は未知の世界であり、当初は不安な面もありましたが、Amazonの海外販売担当の方から、丁寧なサポートをいただけたことで、スムーズに出品を開始することができました。日本ならではの魅力的な商品を今後も広めていけるよう、JAPAN STOREを通した販売にさらに尽力できればと思います」
Japan Storeプログラムを支える独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)からのコメント
独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)ECビジネス課 松田かなえ様
「世界のEC小売総額はコロナ禍で急激に増加し、その後も堅調に伸びています。EC販売の波を受けて日本企業の商品がより海外の消費者に届くよう、2021年からアメリカ、2022年にイギリスのAmazonにJAPAN STOREを開設し、Amazonと協力して日本企業の海外進出を支援してきました。これまでのべ4,000社以上を支援する中で、自力で海外販売まで行う越境ECには販売手続きや販促などのハードルもあるものの、試行錯誤しつつ地道な取り組みを重ねていくことで大きく売り上げを伸ばせる可能性も感じています。2025年度もJAPAN STOREを通して海外で勝っていきたい方の後押しができればと思います」
2025年度のJAPAN STORE参加企業の募集について
2025年度のJAPAN STOREプログラムは、2025年4月21日(月)より新規参加企業の第一期募集を開始します。本年度は新たなサービス(申込制)として、海外販売の立ち上げをサポートする「スタートダッシュ成功パック」や各社の課題に応じた「売上拡大トレーニング・プログラム」、商品露出機会を拡大させる「インフルエンサーマーケティング」などを実施します。
JAPAN STOREでは、これらのプログラムを通じて、参加事業者様のグローバル市場における販売拡大を支援してまいります。JAPAN STOREへの出品に関する詳細は、JAPAN STOREプログラムよりご確認ください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
AmazonのJAPAN STORE(ジャパンストア)に関するよくある質問
JAPAN STOREプログラムに参加するメリットはなんですか?
販売開始から販売促進をするためのさまざまなサポートを受けることができます。
具体的には、Amazonグローバルセリング担当者による新規出品企業向けの「海外販売立ち上げサポート」や出品開始済み企業向けの「売上創出・拡大サポート」を提供しております。マーケティングによる販売促進支援として、Amazon内外の広告展開やインフルエンサーマーケティング、JAPAN STORE上の追加広告枠を設置しております。また、データ分析と情報提供として、課題別・習熟度別ウェビナーの開催やお役立ち情報のメールマガジン配信、海外販売専用トラブルシューティング、JAPAN STOREマーケティング報告会を実施しております。
JAPAN STOREプログラムに参加するとどの国のJAPANSTOREに出品できますか?
アメリカのAmazon.comとイギリスのAmazo.co.ukに出品できます。
Amazon.com(アメリカ)上のJAPAN STORE
Amazon.co.uk(イギリス)上のJAPAN STORE
JAPAN STOREで販売する場合に、海外に拠点を持つ必要がありますか?
いいえ。海外に拠点を持たずに海外で販売できる(越境EC)Amazonのグローバルセリングを利用いただくことで、海外に拠点を持たずに、日本にいながら海外で販売することが可能です。
JAPAN STOREプログラムに参加できる企業の募集定員はありますか?
はい、あります。アメリカ 800社程度、イギリス 200社程度を予定しています。
JAPAN STORE に参加可能な販売事業者様の条件
JAPAN STOREプログラムに参加するには審査がありますか?
はい、あります。JETROにJAPAN STORE事業参加申し込みを完了後、審査結果が送付されます。
そのほかについては、JAPAN STOREプログラムページ内のよくあるご質問で確認いただけます。