物流拠点を支えるRME
Amazonでは、お客様からご注文いただいた商品を、物流拠点であるフルフィルメントセンター(以下FC)から出荷しています。その数は全国各地に10か所以上。お客様からのご注文をお約束した日に配送する上で大きな役割を担っているのが、商品の入荷から出荷までに関わる自動仕分け装置やコンベアなどの設備ですが、最先端の技術を含むそれらの設備本来の機能を発揮するには日々のメンテナンスが欠かせません。
そのメンテナンスを担っているのが、Reliability Maintenance Engineering(リライアビリティ メンテナンス エンジニアリング)チーム(以下RME)です。FCに導入されている入出荷設備の保全を担当している部門であり、設備の故障が起きた際は迅速に修理復旧を行い、FCの安定的な稼働を支えています。
RMEの仕事は多岐にわたります。日常業務としては、設備が停止している時間帯に注油や消耗部品の交換といった保全作業を行い、設備が稼働している時間帯には荷詰まりなどの軽微なトラブルの対応や、保全計画の立案などを行います。また、トラブルの発生確率を抑える、作業効率を高める、そしてFC設備の機能をより向上させるなど各種カイゼン(改善)活動にも積極的に取り組んでいます。
AmazonのFCではお客様の利便性向上のため、常に最先端技術を導入しており、設備の入れ替えが頻繁に行われています。その都度新しい技術の習得も必要となり、変化への柔軟な対応が求められます。
RMEの中には、高等専門学校(高専)を卒業し、Amazonに入社した社員たちが多数活躍しています。
1年半を振り返って
高等専門学校で生産システム工学を学び、2018年に入社した小久保大河さんは、現在RMEのメンバーとして神奈川県小田原市にある日本のAmazonで最大規模の小田原FCで働いています。
「1年間先輩方について保全業務を学んだのち、今年からは自分で担当設備を受け持つようになりました。部品の管理や設備のカイゼンを自ら行うことで、設備の故障が低減したり、能力が上がったり、その効果が数値で現れることはとてもやりがいを感じますし、さらに良くしたいという気持ちに駆られます」。
入社前から変化に富んだ職場を思い描いていた小久保さんですが、設備の更新やカイゼン活動に伴うオペレーションの変更が続いたこの1年半は、想像以上のめまぐるしさだったと振り返ります。しかし「常に変化している環境であることが、Amazonで働く楽しみの一つ」と頼もしく語り、「今は機械系の業務やカイゼンを行っていますが、今後は機械設計の観点からコスト削減を行うカイゼンなどにもチャレンジし、Amazonのビジネスに貢献したい」と次の目標を見据えています。
上司の松本謙太郎さんは、小久保さんの仕事ぶりを次のよう語ります。
「不明点は質問してクリアにしてから仕事を進めてくれるので、周りのメンバーから信頼を得ています。受け身にならず、自発的・積極的に行動してくれるのも、とても頼もしく感じています」。
小久保さんに限らず、社会人1年生として入社する高等専門学校卒のメンバーは皆、仕事や技術を早く吸収したいという思いが強く、一生懸命に取り組んでくれるため、伸びしろが大きいと松本さんは感じています。「失敗を恐れずに、どんなことに対しても挑戦し続けることが、成長につながります」。
「挑戦し続ける」 ということ
これまで多くの挑戦を経験し、自らの道を切り拓いてきたのが、2012年に高等専門学校を卒業後、Amazonでキャリアを積む森川武さんです。昨年マネージャーに昇進し、チームを任される重要なポジションになりました。
「Amazonは、チャレンジ精神があればいくらでも活躍の機会を与えてくれる会社です。初めは即戦力とはほど遠い自分でしたが、社会人としての振る舞いを学び、現場での業務や設備に関する知識を身に付け、さらに電気関係の専門的な知識も習得し、さまざまなカイゼンやQC活動(品質管理活動を自発的に小グループで行う改善活動)を経験しました。マネージャーになってからは、労務管理やチームメンバーへの効果的なコミュニケーションの方法を新たに学んでいます。これまで多くのことを学び、自身の成長を感じてきました。これからも学びたいことは尽きず、さらに成長していきたいと思っています」。
マネージャーとして、さまざまなスキルを持つメンバーを率いる立場になった森川さんは、メンバー一人一人の成長に目を配り、それぞれにとってチャレンジとなる仕事を任せながら、チームで成果を出すことを目標にしています。
RMEが実践している、先輩から手ほどきを受けながら、常に新しい技術や情報に触れる機会。互いを尊敬しながら、自由闊達に意見交換しチーム全員で、一体感をもって目標を達成する企業カルチャー。そうした働きやすい職場環境がAmazonの最新鋭のテクノロジーを支え、お客様への利便性の向上を高めています。