Project Kuiper(プロジェクトカイパー)は、世界中のお客様およびコミュニティに対し、高速かつ信頼性の高いインターネットを提供するという、このプロジェクトのミッション(使命)の重要なステップとして、最初の衛星群を宇宙へ打ち上げる準備を完了しました。「Kuiper Atlas 1」にちなんで「KA-01」と名付けられたこの計画は、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から、米宇宙開発ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)のアトラスVロケットによって打ち上げられ、高度280マイル(450キロメートル)の地球周回軌道に27基の衛星を配備することを予定しています。現在打ち上げは、最も早い日程で2025年4月8日(米東部夏時間)正午(日本時間4月9日午前1時)に予定されています。

ULAの 「Kuiper 1」ぺージでは、打ち上げの最新情報を提供するほか、打ち上げの約20分前から生配信を行う予定です。


本格的な配備の開始

薄暗い格納庫内に設置された巨大なロケット。中央の開口部から差し込む光で輪郭が浮かび上がる。右上の壁に光るAmazonのロゴ。ロケットの左側にはトラックと乗用車、その横に7人の人が立っている。右側にはプレハブの倉庫のようなものが2棟ある

Project Kuiperは、地球上のほぼすべての場所・地域に高速かつ低遅延のインターネットを提供します。今年後半には、そのサービスの提供開始を予定しており、本プロジェクトの第1世代衛星システムには3,200基以上の先進的な低軌道衛星が含まれ、その初期コンステレーションを配備するために、1回の打ち上げごとに数十基ずつ衛星を宇宙に送り出す打ち上げを合計80回以上確保しました。「KA-01」は、本格的な導入プロセスの中の第一歩に過ぎません。

「私たちはこれまでで最も先進的な通信衛星を設計しており、今後、打ち上げの回数を重ねることが、ネットワークの容量を増やす、また軌道域を拡大する良い機会となります」とProject Kuiper担当のバイスプレジデントであるラジーヴ・バディヤル(Rajeev Badyal)は話します。

「このKA-01計画の準備のために、地上で広範なテストを行ってきました。しかし、実際の打ち上げや飛行でしか学べないことやテストを行えないこともあります。また、最終的な設計の衛星を飛ばすことも、これほど多くの衛星を同時に展開することも私たちにとって初めてのことです。この計画がどのような結果になったとしても、今回の打ち上げはまだ私たちの旅の始まりに過ぎません。今後何年にもわたり、何度も行われる打ち上げによって得る経験を通して、学び、そして適応していくための準備はすべて整っています」

KA-01計画によって打ち上げられる衛星は、2023年10月、プロトフライトに成功した2基の試作衛星から大幅にアップグレードしたもので、フェーズドアレイアンテナ、プロセッサ、太陽電池アレイ、推進装置光衛星間通信システムなど、あらゆるシステムのパフォーマンスを向上させています。さらに、この衛星はKuiper独自の誘電体ミラーフィルムでコーティングされており、反射した太陽光を分散することで、地球から宇宙を観測する天文学者からの可視性を低減する効果があります。

Project Kuiperの衛星の積載量は、ULAのアトラスVロケット史上最重量となるため、ULAはアトラスVを最も強力な構成で打ち上げます。ロケットには、メインブースターのほかに5つの固体ロケットブースターが搭載され、積載量は高さ77フィート(23.5メートル)、幅16.4フィート(5メートル)となります。

今後数年をかけて、KuiperとULAのチームはアトラスVによる打ち上げを7回実施し、ULAの大型ロケットであるバルカン・ケンタウルスによる打ち上げも38回実施する予定です。さらに、アリアンスペース社(Arianespace、欧州)、ブルーオリジン(Blue Origin、アメリカ)、スペースX(SpaceX、アメリカ)などによる30回以上の打ち上げが計画されています。


計画の進捗を追跡する

青空の下、白煙と炎を噴出しながら発射台から飛び立つ白いロケット。発射台には縦に「ULA」の文字。左側手前と右側奥に支援用鉄塔が立っている。
2023年に行われたProject Kuiper(プロジェクトカイパー)のプロトフライト打ち上げの様子

今回の打ち上げは、数か月に及ぶKA-01計画の最初のステップに過ぎません。ULAは、フロリダ州ケープカナベラルにある高度宇宙飛行オペレーションセンターから、打ち上げと配備の一連を管理します。すべての衛星がロケットから分離した後、Kuiperチームは、ワシントン州レドモンドにある24時間体制のミッション・オペレーション・センターから衛星コンステレーションの管理を引き継ぎます。

KA-01計画の最初の目的は、すべての衛星を安全に軌道上に投入した後、衛星が単独で起動し、地上のチームと通信できるようにすることです。そのために、衛星がロケットから無事に分離された後、衛星に搭載されたシステムを作動させる一連の処理は、ほぼ自動的に開始され、電気推進システムを使用して、指定された地上392マイル(630キロメートル)の軌道まで徐々に上昇します。衛星は軌道上を時速17,000マイル(時速27,359キロメートル)以上の速度で移動し、約90分ごとに地球を一周します。

衛星が軌道上昇プロセスを完了する間、私たちは最終的なミッションであるエンドツーエンドのネットワーク接続の実現を試みます。これは、インターネットから地上インフラを経由し、衛星までデータを送り、お客様のターミナルアンテナまでデータを届け、さらにデータを送り返すという双方向の通信を繰り返すものです。


Project Kuiperの次のステップ

白い作業服姿の人物が、オレンジ色のリフトに乗ってロケット本体の外壁にAmazonロゴを取り付けている。人物はオレンジの布キャップ、水色の手袋を付けている。

お客様へのサービス提供を開始する準備を進めるにあたり、次のKA-01計画においても引き続き生産、処理、配備のスピードを向上してまいります。すでに衛星の出荷と処理を開始しており、なお、KA-02もULAアトラスVロケットを使用し、ケープカナベラルから打ち上げられる予定です。

※この記事は、現地時間2025年4月2日(日本時間4月3日)に公開された英語版を参照用に翻訳したものです。日本語版が英語版と矛盾又は抵触した場合、英語版の内容が優先されます。

そのほかのAmazonのニュースを読む