Amazonは本日、お客様にAmazonで確実に本物の商品をご購入いただくための取り組みや、Amazonで真正品を販売するブランドや中小企業を保護するための取り組みを包括的にまとめた初の報告書、Brand Protection Report(ブランド・プロテクション・レポート)を発表しました。
新型コロナウイルス感染症の世界的流行によって、かつてない困難が生じたこの1年ですが、詐欺行為や偽造品を販売しようとする悪質な事業者の出現はやむことなく、増加しました。Amazonは、偽造品の販売を防止するための技術革新を続け、販売事業者様がAmazon上で販売を継続できるようにするとともに、引き続きお客様に安心してお買い物を楽しんでいただけるよう、真正品の幅広い品揃えの確保に努めています。Brand Protection Reportは、Amazonの偽造品対策の全容を、今回初めて報告書としてまとめたものです。Amazonでは、偽造品の撲滅に向けて大幅な進展を遂げており、こうした取り組みの成果をご紹介できることをとてもうれしく思っています。
この2020年版のBrand Protection Reportでご紹介しているAmazonにおける技術革新の大幅な進展、世界各地での偽造品対策、お客様やブランドオーナー様を保護するための取り組みの主な成果は次のとおりです。
- Amazonのサイト上での詐欺や不正行為を阻止するために、7億ドル以上の投資を行いました。
- Amazonでは1万人以上を雇用し、Amazonのサイト上での詐欺や不正行為の防止に取り組んでいます。
- Amazonの検証プロセスによって、600万件以上の新規アカウント作成を阻止し、商品を1つも出品させることなく悪質な行為を防ぐことができました。
- Amazonの堅牢な検証プロセスを経て、販売事業者アカウントを取得し、商品を出品できたのは、アカウント登録の申込者数のわずか6%でした。
- フルフィルメントセンター(物流拠点)に送付された200万点以上の偽造品を検出し、お客様のもとに届く前に差し押さえ、廃棄しました。Amazonではこうした商品を、サプライチェーンに流入させることなく、別の場所で再度、販売されることがないように廃棄しています。
- Amazonは偽造品の疑いのある100億点以上の商品について、Amazonに出品されることを防ぎました。
- Amazonの「Transparency(トランスペアレンシー)」サービスによって、5億点以上の商品を保護することができました。
- Amazonのサイトで販売されている全商品のうち、お客様から偽造品に関するお問い合わせがあったのは0.01%未満でした。これらのお問い合わせを受けた商品の真偽に関しては、その後、調査が行われています。
- 7,000社以上の中小企業が、「IP Accelerator(IPアクセラレータ)」を通じて米国やヨーロッパの信頼できる法律事務所につながっています。これらの企業は商標登録を出願し、「Amazonのブランド登録」による一連のブランド保護ツールにいち早く、アクセスできるようになりました。
- 「Amazon偽造品犯罪対策チーム」を設け、証拠を集めて法執行機関に通報する専門国際チームで、単独あるいはブランドオーナーの皆様と協力して調査を行い、悪質事業者に対し民事訴訟を提起します。
Brand Protection Reportには、以下のAmazonの偽造品対策がまとめられています。
- 優れた堅牢性を持つ積極的な防止策:高度な機械学習機能と人間の捜査官を組み合わせ、悪意ある事業者による販売や、偽造品がAmazon上で販売されることを防止します。私たちは絶えず革新を続けており、悪意ある事業者や、私たちの防止策を免れようとする試みに対して先手を打っています。
- ブランドオーナーに提供する強力なツール:商品のことを最も理解しているのは、各ブランドオーナーの皆様です。自社のロゴや特許、商品の内部・外部の知的財産を熟知されています。ブランドオーナーの皆様には、「Amazonブランド登録」、「Transparency」、「Project Zero」といった各種ツールの活用を推奨しています。Amazonが持つ先進技術と各ブランドオーナー様の商品に関する専門知識を組み合わせることで、これらのツールが実現できており、偽造品業者をより効果的に特定、阻止し、お客様や権利所有者に対する保護を向上させています。
- 偽造品業者に対する法的責任の追及:Amazonは今後もブランド保護のための優れた堅牢性を持つ積極的な防止策や強力なツールのイノベーションを継続し、Amazonサイト上において偽造品がなくなるまでその取り組みを止めることはありません。しかし、悪意ある事業者は何とかして偽造品を販売しようとし続けるため、この戦いは激化しており、偽造品業者を完全に食い止めるには、裁判制度による訴訟や刑事告発による責任を追及するしか手立てはありません。
Amazonは2020年中に大きな成果を成し遂げることができましたが、完全に偽造品をゼロにするまで、気を緩めることはありません。今後も引き続き、お客様やブランドオーナーの皆様、販売事業者様を保護するための投資やイノベーションに取り組むと同時に、ブランドオーナーの皆様や法執行機関との連携を一層強めて、偽造品業者の責任を追求していきます。
ブランドオーナーの皆様からいただいたコメント
「ブランドオーナーがあらゆる場所で四六時中目を光らせることはできません。Amazonは、当社のような小規模事業者でも、ブランド保護のためのツールを利用することで、自分たちのブランドや知的財産を世界中で保護できるようにしてくれています」
– Food Huggers共同設立者兼CEO、アドリエンヌ・マクニコラス(Adrienne McNicholas)氏
「Amazonとの共同訴訟は、Ferragamoにとって知的財産保護がいかに重要であり、会社として十分な認識と決意を持って偽造品との戦いを追及していく姿勢を明確に示すものです」
– Salvatore Ferragamo CEO、ミカエラ・ル・ディヴェレック・レミ(Micaela le Divelec Lemmi)氏
「全米知的財産権調整センター(IPRセンター)は、グローバルなサプライチェーンを確保して米国民の健康と安全を守る上で重要な役割を果たしています。しかし私たちの取り組みは、Amazonのようなパートナーと協力して偽造品の違法輸入に関与する個人や企業、犯罪組織の特定、取り締り、調査に努めることで一層強化されます。今回の共同作戦は官民連携による最新の取り組みであり、国境におけるセキュリティの実現に向けてさらに一歩を踏み出すものです」
–全米知的財産権調整センター(IPRセンター)所長、スティーブ・フランシス(Steve Francis)氏
「この3年間、IACCとAmazonの連携プログラムでは、IACCの会員ブランドだけでなく権利所有者全般で知的財産エンフォースメントの状況が改善し、実際に具体的な結果が認められています」
– IACCプレジデント、ボブ・バーチエシ(Bob Barchiesi)氏
「Transparencyによって、当社はお客様が正規品を受け取られていることにかつてないほど自信が持てるようになりました。これは当社にとってもお客様にとっても勝利だと言えます」
– Cards Against Humanity