2021年以来、Amazonのブランド・プロテクション・レポートは、お客様、ブランドオーナー様、販売パートナー様を模倣品から保護する取り組みを紹介してきました。5回目となる今回のレポートでは、業界最高レベルの技術と関係各所との協力体制を通じて、悪質業者による出品を未然に防ぐ取り組みについて報告しています。
Amazonは2024年、お客様、ブランドオーナー様、販売パートナー様、そしてAmazon.co.jpを模倣品や詐欺、その他の不正行為から保護するために、10億ドル以上を投資し、機械学習のサイエンティストやソフトウェア開発者、専門調査員など数千人がこの活動に取り組みました。
Amazonは、ブランドを保護するために4つの重要戦略――すなわち、(1) Amazon.co.jpを保護する強力で効果的かつ積極的な対策、(2) ブランドオーナー様と協力してブランドをさらに保護していくための業界最高レベルの保護ツール、(3) 悪質業者の責任追及の進展、(4) お客様の保護と啓発の強化を引き続き重要視しています。Amazonは長年にわたり、こうした取り組みを続け、模倣品対策で大きな成果を挙げてきました。
2024年のブランド・プロテクション・レポートから、4つの重要戦略において特に注目すべき進展をいくつか紹介します。
1. AIの積極的な活用による権利侵害阻止の対策

AIへの継続的な投資を通じて、知的財産の保護や模倣品検出システムを自動化・拡張し、積極的に管理体制を強化してきました。その結果、権利侵害の疑いのある出品の99%以上を、ブランドオーナー様が発見・報告する前に阻止することができました。2020年以降、Amazon.co.jpで販売する商品数が大きく増加し続けている一方で、ブランドオーナー様が提出した有効な権利侵害の通知数は、35%以上減少しています。
2. 高度な技術とツールの導入により、ブランド保護を効率化

2024年、AmazonはTransparencyのAPI導入により、Amazonブランド登録および管理のプロセスを自動化しました。これまでにAmazonのTransparencyプログラムを通じて25億点以上の商品が正規品として認証されており、フォーチュン500企業から中小企業、個人事業主まで、世界中で88,000以上のブランドが参加しています。
3. 官民との協力を通じて悪質な業者への責任追及を継続

Amazonはブランドオーナー様や法執行機関と協力し、民事訴訟や刑事告発を通じて、悪質業者の責任を追求しています。Amazonの模倣品犯罪対策チームは、2020年の発足以来、訴訟や法執行機関への照会を通じて24,000件を超える悪質業者を追及してきました。Amazonは2024年、全世界で1,500万点を超える模倣品を突き止め、押収し、適切に処分し、お客様の被害や小売サプライチェーンでの再販を阻止しました。
4. 模倣品に関するお客様の理解を促し、安心・安全なショッピング環境を実現するための啓発活動
Amazonは業界の専門家や団体と協力して、お客様に模倣品を購入することの危険性を理解していただけるよう、啓発活動に取り組んでいます。2024年はこの取り組みを一層強化しました。その一例として、Amazonは国際商標協会と学生のリーダー育成を支援する国際組織「DECA」との提携のもと、「2024 Unreal Campaign Challenge」を実施しました。この活動では、模倣品を購入することの危険性を訴える60秒の公共広告ビデオを制作する課題をDECA会員に出題しました。受賞者は、数千人の学生が集うDECA International Career Development Conferenceで表彰されました。
Amazon.co.jpにおいて、模倣品防止の取り組みが進展を続けていることを誇りに思います。Amazonでの模倣品対策の取り組みを進めるには、常にイノベーションと持続的な取り組みが求められます。また、ブランドオーナー様、業界団体、政策立案者、法執行機関などとの協力なくしては到底成し遂げることはできません。私たちは、これまでの取り組みで大きな進捗を遂げてきたと信じていますが、Amazon.co.jpでの模倣品がゼロになるまで、その歩みを止めることはなく、さらなるイノベーションに向けてたゆまぬ努力を続けていきます。
2024年度版ブランド・プロテクション・レポートでは、Amazonのブランド保護の4つの戦略における最新の取り組み状況として、2024年の活動をまとめました。ぜひご一読ください。