Prime Video(プライムビデオ)は、『Prime Video Boxing 11』として、2025年2月24日(月・振替休日)に東京・有明アリーナで行われる那須川天心選手(帝拳)対 ジェーソン・モロニー選手(オーストラリア)のバンタム級世界ランカー対決、中谷潤人選手(M.T)対 ダビド・クエジャル選手(メキシコ)のWBC世界バンタム級タイトルマッチ、そして堤聖也選手(角海老宝石)対 比嘉大吾選手(志成)のWBA世界バンタム級タイトルマッチを独占ライブ配信します。
Prime Videoは、2022年4月のゲンナジー・ゴロフキン選手(カザフスタン)対 村田諒太選手(帝拳)のWBA、IBF世界ミドル級王座統一戦に始まり、那須川天心選手のプロデビュー戦から先の第5戦まで、そして井上尚弥選手(大橋)、寺地拳四朗選手(BMB)、中谷潤人選手、井上拓真選手(大橋)らトップ選手の激闘を配信してきました。
今回のPrime Video Boxing 11では、4団体王座を日本人選手が独占しているバンタム級のWBCとWBAのダブルタイトルマッチに加え、那須川選手対モロニー選手という「次期挑戦者決定戦」とも言うべきカードが組まれています。「バンタム級最強は誰だ?」というシンプルな問いに対して一定の答えが出るのか、それともさらに興味を引くカードが浮上してくるのか、2月24日の3試合が大いに注目を集めることは間違いありません。
試合日と対戦カード
2025年2月24日(月・振替休日)
■WBC世界バンタム級タイトルマッチ
王者 中谷潤人(27=M.T)29戦全勝(22KO)
vs ダビド・クエジャル(23=メキシコ)28戦全勝(18KO)
■WBA世界バンタム級タイトルマッチ
王者 堤聖也(29=角海老宝石)14戦12勝(8KO)2分
vs 比嘉大吾(29=志成)25戦21勝(19KO)3敗1分
■バンタム級10回戦
王者 那須川天心(26=帝拳)5戦全勝(2KO)
vs ジェーソン・モロニー(34=オーストラリア)30戦27勝(19KO)3敗
※会場はいずれも東京・有明アリーナで、試合順は未定です。
試合の見どころ
中谷潤人 vs ダビド・クエジャル
2024年2月にWBC世界バンタム級王座を獲得し、フライ級、スーパーフライ級に続いて3階級制覇を成し遂げた中谷潤人選手が、挫折知らずの若武者ダビド・クエジャル選手を相手に3度目の防衛戦に臨みます。
中谷選手は長身のサウスポーで、懐深い構えから右ジャブで探りを入れ、角度やタイミングを変えた左をストレート、フック、アッパーと使い分ける万能型強打者です。長中短どの距離でも戦える点も強みといえます。バンタム級転向後の世界戦3試合は6回TKO、1回KO、6回TKOで圧勝しており、無敵状態が続いています。「パウンド・フォー・パウンドのNO.1になりたい」と公言しており、近い将来に井上尚弥選手との対決が期待されるところまで来ています。
充実期にある中谷選手ですが、7年のプロ生活で28戦全勝(18KO)のレコードを残しているクエジャル選手は侮ることのできない強敵と言えます。中谷選手と同じように体の成長に合わせてフライ級、スーパーフライ級、そしてバンタム級と階級を上げ、2023年10月には元世界2階級制覇王者のルイス・コンセプション選手(パナマ)にも8回TKO勝ちを収めています。左ジャブで牽制し、相手が入ってくるところに右アッパー、そして左フックを狙い撃つ攻撃パターンを持つ強打者です。メキシコ国外で初の試合となりますが、若くて勢いがあるだけに警戒すべき相手といえます。
KO率76パーセントの中谷選手、64パーセントのクエジャル選手。KO決着必至のスリリングな試合が期待されます。
堤聖也 vs 比嘉大吾
2024年10月に、井上拓真選手(大橋)との激闘を3対0の判定で制してWBA世界バンタム級王座を獲得した堤聖夜選手が、15連続KO勝ちの日本タイ記録保持者でもある元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾選手を迎え撃ちます。両者はアマチュア時代からのライバルで、高校時代には堤選手が2勝しています。プロでは2020年10月に対戦し、10回をフルに戦って引き分けています。今回は舞台を世界に移して行われる決着戦ということになります。2人とも闘志を前面に出して打ち合うファイターだけに壮絶な打撃戦が予想されます。
堤選手はアマチュアで101戦84勝(40KO)17敗の戦績を残し、2018年にプロデビュー。7戦目の初10回戦で比嘉選手と対戦してドローに終わっています。以後は5度の日本タイトル戦と井上拓真選手との試合を含め7連勝(4KO)をマークしています。無尽蔵ともいえるスタミナを武器に手数で攻め込む好戦型で、世界王座を獲得したことで自信と勢いを増して今回の試合に臨むものと思われます。
比嘉選手はプロデビューから13連続KO勝ちでWBC世界フライ級王者になった実績を持っています。戴冠後、2度の防衛を規定ラウンド内で終わらせたため連続KO勝ちを日本タイの15まで伸ばしましたが、次戦で体重調整に失敗したうえ9回TKO負け。22か月後、バンタム級で戦線復帰し、さらに8か月後の再起第2戦で堤選手と対戦して引き分けています。無冠になったあと一時期は迷いが感じられた比嘉選手ですが、2024年9月の武居由樹選手(大橋)戦では持ち味の野性味と攻撃的なボクシングを全開。判定で敗れはしたものの評価を落とすことはありませんでした。試合後、引退を示唆したものの堤選手と決着をつけるためにリングに戻ってきます。この試合もKO決着間違いなしと言えます。
那須川天心 vs ジェーソン・モロニー
キックボクシングで42戦全勝(28KO)の戦績を残して2023年4月にプロボクシングに転向した那須川天心選手が、「世界」を睨んで前WBO王者のジェーソン・モロニー選手と対戦します。プロ5戦目となる前戦でWBOアジアパシフィック王座を獲得した26歳の那須川選手と、WBO王座を失ってから9か月で再起戦に臨むモロニー選手。興味深いカードです。
すでに那須川選手は3戦目にWBA、WBO14位のルイス・ロブレス選手(メキシコ)を3回終了TKOで下し、4戦目にはWBA4位のジョナサン・ロドリゲス選手(アメリカ)に3回TKO勝ちを収めています。直近の試合ではWBOアジアパシフィック王座を獲得するなど試合数こそ少ないものの、2025年内の世界挑戦を目指して着実に実績を積み上げているところです。
そんな那須川選手にとってジェーソン・モロニー選手はリスクの大きな相手といえます。日本のファンも注目した井上尚弥選手(大橋)戦、2024年5月の武居由樹選手(大橋)戦では最良の結果を出すことはできませんでしたが、WBO王座を獲得、防衛するなど5度の世界戦を経験している実力者です。スピードとテクニックを備えた正統派で、直近の4試合すべて12ラウンドをフルに戦い切るなどスタミナもあります。
サウスポーの那須川選手もスピードと勘に加え、カウンターなど細かなスキルを身に着けているだけに、初回から目の離せないハイレベルの攻防が見られそうです。那須川選手が世界に一歩近づくのか、それともモロニー選手が意地を見せるのでしょうか。
プライム・ビデオ ジャパン コンテンツ事業本部本部長である石橋陽輔は、次のように語っています。
「節目となるボクシングの10回目のライブ配信も多くの名試合が生まれ、多くの皆様にボクシングの魅力、素晴らしさをお伝えできたのではないかと思っております。そして、今回11回目の『Prime Video Boxing』ということで、10回目の流れを汲んだ素晴らしいカードの数々を配信できることを大変光栄に感じています。4本のベルトが日本に集まっている中、2つのバンタム級の世界タイトルマッチに加え、新たにそのバンタム級のベルトを狙う那須川選手と日本のボクシングファンにもおなじみのモロニー選手の地域タイトルマッチといずれも目が離せない一日になることは間違いありません。ぜひ会場で、また、Prime Videoのライブ配信でお楽しみいただければ幸いです。」
帝拳ジムの浜田剛史代表は、次のように語っています。
「この度は『Prime Video Boxing 11』の開催を皆様にお伝えすることができて大変うれしく思います。今回は、2つのバンタム級の世界タイトルマッチに加え、那須川天心のバンタム級世界ランカー対決を行います。バンタム級は4本のベルトを日本人選手が保持し、統一戦が期待される階級です。この『Prime Video Boxing 11』がこの先の戦線に大きく影響してくることは間違いありません。ぜひ、ボクシングの魅力を感じることのできる『Prime Video Boxing 11』にご期待ください。」
『Prime Video Boxing 11』配信予定試合
2025年2月24日(月・振替休日)
■WBC世界バンタム級タイトルマッチ
王者 中谷潤人(27=M.T)vs ダビド・クエジャル(23=メキシコ)
■WBA世界バンタム級タイトルマッチ
王者 堤聖也(29=角海老宝石)vs 比嘉大吾(29=志成)
■バンタム級10回戦
王者 那須川天心(26=帝拳)vs ジェーソン・モロニー(34=オーストラリア)
※試合順は未定です
※選手の年齢は試合日を基準にしています
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