Amazonでは、LGBTQ+の当事者とアライからなる社員有志によるアフィニティグループ「Glamazon(グラマゾン)」が中心となり、世界各国のAmazonのオフィス、フルフィルメントセンター(FC)などの物流拠点で、LGBTQ+インクルーシブな職場環境を実現するための活動を行っています。そのグループの1つ「Glamazon Japan Osaka(グラマゾンジャパン大阪)」が10月27日、大阪で行われた「レインボーフェスタ!2024」のパレードに参加しました。Amazonの社員とその家族、友人など、約30名がにぎやかに行進し、「ハッピープライド!」と呼びかけながら、誰もが自分らしく働ける職場と社会の大切さをアピールしました。
Amazonは、ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)を総称した言葉、DEI(ディ・イー・アイ)を大切にしています。そして、個性を活かして誰もが活躍できる職場環境であることを目指しています。
Glamazonは、世界各国のAmazonで活動をしている社員による有志グループです。彼らは、LGBTQIA+のコミュニティについて、社員に情報を提供することで、Amazonがすべての人にとって働きやすい職場となるよう働きかけてきました。そのなかで、Glamazon Japan Osakaは、関西地方に勤務するLGBTQ+の当事者とアライからなるグループです。
4回目となる関西最大級のイベント「レインボーフェスタ!」への参加
Glamazon Japan Osakaが大切にしている活動の1つは、「レインボーフェスタ!」への参加です。「レインボーフェスタ!」は、国内外に暮らすあらゆるセクシュアリティ、地域に住む方たち、LGBTQIA+の方たちをサポートするアライを含め、すべての人が性の多様性を祝い、わかちあう関西最大級のイベント。Glamazon Japan Osakaのメンバーの呼びかけに集まった約30名が、10月27日に開催された「関西レインボーパレード」に参加しました。
パレードを前に、Glamazon Japan Osakaリーダーの倉橋充樹さん、メンバーの槌田彩さん、井上江里さんに、ふだんの活動の様子やイベントへの意気込みを聞きました。
倉橋さんは、Glamazon Japan Osakaが発足したときからのメンバーです。最近はメンバーが増えたことやオフィス勤務が中心になったことから、顔を合わせる機会が増え、活動がより楽しく、活発になってきたそうです。
「最近は、隔週でミーティングを開いています。今夏のパリオリンピックで注目されたトランスジェンダーのスポーツ選手や同性婚、ユニセックスの化粧品など、気になった話題を話したり、情報を交換したりしながら、LGBTQ+への理解を深めています。その内容をまとめ、社内向けのコラムとして発信するなど、少しずつ活動の幅が広がってきました。今年のパレードには、鮮やかなレインボーカラーの花をデザインしたTシャツとレインボーカラーのネックストラップを新調しました。みんなと横断幕やフラッグを持って行進するのが、とても楽しみです」
槌田さんは、昨年の「レインボーフェスタ!」にもサポートメンバーとして参加。今年はお子さんと一緒に行進することにしました。
「Glamazon Japan Osakaには発足時から参加していましたが、育児休暇を取ったりしていたので、本格的に復帰したのは今年の5月からになります。誰もが自分らしく働ける、よりよい社会を目指すことは、現役で働く私たちだけでなく、子どもたちの未来にもつながる活動です。『レインボーフェスタ!』の雰囲気に触れたり、パレードに参加したりすることで、子どもにもその大切さを肌で感じてもらいたいと思っています」
井上さんは、リモート勤務からオフィス勤務に切り替わったことを機に、今年6月からGlamazon Japan Osakaのメンバーになりました。以前から、Glamazon Japan Osakaの活動には、とても興味があったそうです。
「自分でも何かやりたいと思っていたのですが、どうやって発信したらいいのだろうと、もやもやした気持ちがありました。だから、ずっとGlamazon Japan Osakaの活動に興味があったんです。このチームに加わって日は浅いですが、今はメンバーと話をするのが、とても楽しいです。これまで写真で見るだけだった『レインボーフェスタ!』のパレードにもようやく初めて参加できるので、ワクワクしています。当日は思う存分、アピールしたいと思っています」
家族や友人も一緒に「ハッピープライド!」の声を上げ、手を振ったパレード
そして、いよいよ当日です。実は、Glamazon Japan Osakaが参加してきた過去3回は、雨模様の天気が続いていました。しかし、今年はさわやかな秋晴れになり、汗ばむほどの陽気に。参加者も子どもと一緒の家族連れが目立ち、これまでで一番多く、東京で活動するGlamazon Japan(グラマゾンジャパン)のメンバーも駆けつけてくれました。
Glamazon Japan OsakaのメンバーたちはGlamazonのロゴが入った横断幕を掲げ、「ハッピープライド!」と沿道の人たちに呼びかけました。扇町公園から天神橋筋を通り、堂山を経由して公園に戻るコースを行進しました。沿道からは、Amazonのロゴを見つけ、参加を喜んでくれる声も聞こえてきます。
パレードならではの体験となったのは、近隣に住む人たちと、思いがけない交流があったときでした。レインボーカラーのフラッグや手を振りながら歩く途中、マンションのベランダから手を振ったり、声をかけてくれたりする人たちがいたのです。そうした場所からの応援に応えるのは、人と人がつながり、同じ時間を共有する心地よさを感じさせてくれます。パレードに参加した全員の笑顔がとくに輝いた瞬間でもありました。
約1時間かけて歩き、パレードは無事に終了。誰もが出発前より笑顔がやわらかくなり、会話も弾んでいました。パレードに参加したルッツ・ビジャロボスさんは、こう感想を述べてくれました。
「自分を構成する1つの部分を表現できる場なので、一体感を感じることができます。とても楽しいイベントでした」
ダニエル・シュローダーさんは、Amazonによるインクルージョン(包括性)やLGBTQ+コミュニティへのサポートについて、こう話します。
「Amazonでは、社内文書を作成するときや、さまざまなフィードバックをするときに、性別を特定しない代名詞の使用ができるようサポートするツールがあり、日々、改善されています。こうしたツールの導入によって、以前よりずっとインクルージョンに配慮した社内コミュニケーションが可能になります。これは本当に大きな変化だと思います」
Glamazon Japan のメンバーで大阪出身の東野一聖さんは今回のパレードに東京から駆けつけました。パレードに参加するのは、Glamazon Japan Osakaの熱意と取り組みを社内外に示したり、発信できたりするいい機会だと考えています。
「参加している人たちの『これからもっと盛り上げたい』という情熱をさまざまな形で見ることができましたし、久しぶりに大阪らしい親しみやすい雰囲気も感じることができました」
Amazonは、LGBTQIA+のコミュニティについて社員に情報を提供することで、すべての人にとって働きやすい職場となるよう支援してきました。Amazonは、これからも世界各地で開催されるPRIDEイベントなどに参加し、LGBTQIA+コミュニティへの理解を呼びかけ、支援を続けていきます。