Amazonでは、LGBTQ+の当事者とアライによるアフィニティグループ「Glamazon(グラマゾン)」が中心となり、世界各国のAmazonのオフィス、フルフィルメントセンター(FC)などの物流拠点で、LGBTQ+インクルーシブな職場環境を実現するための活動を行っています。Amazonは4月22、23日に東京・渋谷で開催された、「性」と「生」の多様性を祝福する「東京レインボープライド2023」に参加。延べ約24万人が参加したこのイベントに協賛し、今回は初めてブースを出展したほか、プライドパレードでは社員やその家族・友人たち150人以上が行進し多様性に富んだ自由な雰囲気を満喫しました。
Amazonがレインボープライドにブースを出展し、パレードに参加した理由
Amazonは、ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)を 総称した言葉、DEI(ディー・イー・アイ)を推進しています。その取り組みの1つに、事業部や拠点の垣根を超えて、Amazonの社員が参加する13のアフィニティグループがあります。そのうちのLGBTQ+とそのアライ(支援者)コミュニティのためのグループが、「Glamazon」です。
日本で活動をしているGlamazon Japanは、これまでも「東京レインボープライド」に参加してきました。今回は、新型コロナウイルス感染症の影響が緩和されたことから、2019年以来4年ぶりにリアルイベントへの参加を実現。初めて出展したAmazonのブースでは、Glamazonのメンバーたちが、Glamazonオリジナル「Stronger Together」のTシャツを着用し、ブースを訪れた来場者に、レインボーカラーにデザインされたステッカー、クリアファイル、フライヤーをプレゼントしました。フライヤーには、Amazon Musicがセレクトしたプレイリスト『PROUD』、Kindle Booksで読める書籍を紹介したLGBTQ+書籍特集、Prime Videoで配信中のAmazon Originalドラマの中からLGBTQ+を描いた『モアザンワーズ』『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』が紹介されていました。
Glamazon Japan Co-leadを務める塩澤絵衣子さんは、ブースを出展し、パレードに参加した理由をこう説明します。
「Amazonには、LGBTQ+の皆さんを受け入れ、安心して働ける職場環境が整っています。そのことを、LGBTQ+の方たちに広く知ってもらいたいという気持ちからブースを初めて出展しました。同時に、社内に向けても、AmazonがLGBTQ+の社員の活躍を心から支援する会社だというメッセージを改めて伝えたかったのです。私はLGBTQ+の方たちを支援するアライです。Glamazonの活動を通して、誰もが安心して活躍できる社会のために何が必要か、学ぶことがたくさんありました。とても楽しい活動なので、ぜひもっと多くの社員に参加してもらいたいと思っています」
Glamazonに参加することで深めた「誰もが仕事を楽しめる環境をつくる重要性」
塩澤さんと共にCo-leadを務めるジャスパー・ウォンさんがGlamazonへの参加を決めた理由について話してくれました。
「社会には、いまだLGBTQ+のことをオープンに話しにくい雰囲気があります。Glamazonのメンバーは自分の時間を割いて、さまざまなジェンダー・アイデンティティー(性自認)やセクシュアル・オリエンテーション(性的指向)を持つ人々が働きやすい環境を構築するためにさまざまな取り組みを行っています。メンバーが熱心に取り組んでいるのを見て、私はとても感銘を受け、自分もGlamazonに参加したいと思いました。Glamazon JapanのCo-leadになったことで、Amazonのリーダーシップ・プリンシプルのうちのひとつ Strive to be Earth’s Best Employer が示す意味をより深く理解できるようになりました。やはり、誰もが実力を発揮することができる職場環境をつくることが重要だと思います。そのような職場環境をつくるのには、皆さんの協力が必要で、一緒に取り組んでいきたいと考えています」
LGBTQ+支援を通して誰もが自分らしく働ける社会に
23日の午後から開始されたプライドパレードには、Amazonから150人を超える社員が参加。なかには家族や友人と参加した人もいました。行進ルートは、代々木公園から渋谷・原宿エリアを周り代々木公園に戻る約2.5km。輝くような青空の下、応援してくれる沿道の人たちと、相互に手や旗を振ったり、「ハッピープライド」と大きな声で何度も呼び掛けあっていました。
プライム・マーケティング事業統括本部長の鈴木浩司さんは、Glamazonの活動を支援する1人として家族と一緒に東京レインボープライドとパレードに参加しました。
「会場内が真っ直ぐに歩けないほどの盛況を見ると、一般の方たちの関心も高まっていると感じます。家族で参加したのは、レインボープライドはLGBTQ+の方だけのイベントではなく、どうすれば誰もが生きやすい社会を一緒に作ることができるのかを考える良い機会になると考えたからです。私の家庭では、LGBTQ+だけでなく、社会の中で少数派とされている方たちには、どのような悩みがあるのか、どのように課題を解決していけばいいのか、自分たちに何ができるのか、といったことを子どものうちから対話しておくことが大切だと考えています。実は今回のパレードには子どもたちから率先して参加したいと訴えてきたのです。どのような価値観であれ、その違いを理解・尊重した文化を作り、すべての人が真の自分を安心して表現できる社会を創っていくことに家族で貢献できればうれしいです」
また、鈴木さんはAmazonがDEIを重要視するなかで、実際にどのように取り組んでいるのかも紹介してくれました。
「例えば私のチームは、日本以外の出身者や女性の比率が比較的高いのですが、そうした多様性のあるチームのなかで、LGBTQ+のコミュニティに対して何ができるのかについても、頻繁にディスカッションしています。私たちは、多様性のあるチームで一人一人が安心してさまざまな視点の意見を表現できるという文化から、新たな革新的なアイデアが生まれると信じています。これからも、社会に影響を与える課題について、チームでも議論し、解決していく道を探りたいと思っています」
AmazonがGlamazonの活動の支援を続ける意義
Japan Consumer Innovation & Entertainment Media Product Familyディレクターのトマス・グラントさんに、Amazonが東京レインボープライドへの参加を続ける理由を聞いてみました。グラントさんはGlamazonの活動を支援するエグゼクティブスポンサーを務めています。
「Amazonが東京レインボープライドのスポンサーになるということは、2019年に加えられた2つのリーダーシップ・プリンシプルStrive to be Earth’s Best EmployerとSuccess and Scale Bring Broad Responsibilityに対する具体的な取り組みの現れですし、社員にとっても誇りに感じる活動だと思います」
そしてグラントさんは、Glamazonの活動をAmazonがバックアップしていく意義についても、こう語ってくれました。
「LGBTQ+の方たちは、社会のなかで、まだまだ生きにくさを感じています。キャリアアップを考えたときに、支障になるバリアがある場合は、それを取り除くサポートが必要です。生活面でも、困りごとを解決する支援があるかどうかが、クオリティ・オブ・ライフ(QOL=生活の質)を左右します。Amazonは、LGBTQ+の方たちと一緒に働きたいと願っていますし、自分らしく働ける安全な場所であることをもっと伝えていきたい。LGBTQ+の問題解決に取り組むGlamazonの活動をAmazonがバックアップしていくことは、私たちの視野を広げ、そしてAmazonを利用するすべてのお客様の暮らしやすさにつながることだと考えています」
Amazonでは、東京レインボープライドをLGBTQ+の当事者について理解を深め、多様性を認め合う日として、多くの社員と祝いました。これからも、日々、DEIを尊重し、誰もが自分らしく活躍できるインクルーシブな職場づくりを目指していきます。