Pride Month(プライド月間)とは、毎年6月の1か月間に世界各国で性の多様性を称え、LGBTQIA+の権利について啓発を促すさまざまな取り組みが開催される月です。
Pride Month(プライド月間)に先駆けてAmazonは、4月に開催された「東京レインボープライド2024」に合わせて、LGBTQIA+やアライ(支援者)の方々への支援の気持ちを伝え、理解を広めるためのさまざまな取り組みを行いました。
まずは、4月15日から数日間の期間限定で、商品の梱包にLGBTQIA+コミュニティの多様なセクシュアリティやジェンダーを象徴する11色で描かれたプライドフラッグがデザインされた特製「プライドテープ」を導入し、100万個以上の商品をこのプライドテープで梱包しお客様へお届けしました。
また同時に、Amazon.co.jp にLGBTQIA+に関連する商品やコンテンツを紹介する特設サイト「 Amazon PRIDE ストア 」を開設しました。
そして、4月19日から21日*まで、東京・渋谷で開催された「東京レインボープライド2024」に、ゴールドスポンサーとして参加しました。会場の出展ブースでは、Amazonを象徴する段ボールのデザインを取り入れ、ジェンダーにとらわれない文化へのコミットメントを示し、誰もが働きやすい職場環境づくりに取り組んでいることを伝えました。その様子を詳しくご紹介します。
*4月19日は強風のため中止となりました。
AmazonがPrideを祝い、東京レインボープライドに参加する理由
Amazonは、ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)を総称した言葉、DEI(ディ・イー・アイ)を大切にしています。そして、個性を活かして誰もが活躍できる、活気ある職場環境であることを心がけています。
Amazonでは、性別や年齢、国籍、文化的な背景などが異なる多様なお客様がお買い物を楽しまれます。そうした多様なお客様のニーズをとらえ、お客様にご満足いただくためには、まず自分たちが多様であることが必要だと考えているからです。
その考えを実践するアクションの1つとして、Amazonが2017年から参加してきたのが東京レインボープライドです。このイベントは、「性」と「生」の多様性を祝福する祭典として歴史あるイベントで、多くの方が参加するプライドパレードは30周年を迎えました。Amazonは今年からゴールドスポンサーとして参加し、出展ブースの規模も拡大。この期間に合わせて開設されたAmazonのPRIDE ストアで販売している商品の一部の展示や、ビッグサイズのAmazon段ボール箱に入って撮影できるフォトスポットを設け、多くの人が訪れました。
会場のブース運営や来場者との交流、パレード参加者の取りまとめなど、イベント活動の中心を担ったのは、Amazonのアフィニティグループの1つ Glamazon Japan(グラマゾンジャパン)のメンバーです。Amazonには、事業部や拠点の垣根を越えて、社員が参加する13のアフィニティグループがあり、Glamazonは、LGBTQIA+とそのアライ(支援者)のためのグループです。
JP Consumer Innovationのディレクターであり、Glamazonの活動を支援するエグゼクティブスポンサーのトマス・グラント(Thomas Grant)さんは、Amazonが東京レインボープライドに参加する意義をこう話します。
「Amazonは、LGBTQIA+コミュニティを支援し、理解を広める活動を行っています。東京レインボープライドは、私たちのそうした活動を知っていただく、とてもよい機会になっています。ゴールドスポンサーになった今年は、ブースを拡大し、お客様に親しまれているAmazonの段ボールをシンボルにしたインタラクティブな仕掛けを用意したことで、より多くの方々に楽しみながらAmazonの取り組みを知っていただけたと思います。私たちは、このイベントを通して、より多くのことを学び、その学びをまた来年に活かしていきたいと思っています」
LGBTQIA+関連商品や、撮影スポットを設置した東京レインボープライドのAmazonブース
Amazonのブースは、多様性を称える特製「プライドテープ」で梱包された段ボール箱のデザインを活かした装飾をし、「Unbox Our Pride ~さあ開けよう、自分らしい毎日~」をテーマに、ご来場いただいた方に楽しんでいただけるコンテンツを用意しました。
コンベアーを模したレインボーカラーの陳列台に並べられたのは、Amazon.co.jpの「Amazon PRIDE ストア」でも紹介されたLGBTQIA+に関連する書籍、衣料品、化粧品、DVDなどの商品です。ほかにAmazon MusicがLGBTQIA+ コミュニティを祝した音楽を選曲した「PROUDプレイリスト」なども展示。
Amazon社員のボランティアがブースを盛り上げ、ブースを訪れた方たちと、個人の体験談を織り混ぜながらAmazonのDEIへの取り組みや Glamazonの活動を楽しくお話しし、レインボーカラーのAmazonのスマイルロゴをデザインした特製のオリジナルステッカーなどをプレゼントしました。
行列ができるほど人気だったのは、ビッグサイズのAmazonの段ボール箱に入って撮影できるフォトブースです。好きなデザインのフォトプロップを持ち、来場者がAmazonの段ボール箱から飛び出すような構図で写真を撮影できます。
スタッフがすぐにその場でその写真をプリントしてお渡しするこのサービスは、ご来場いただいた方に喜んでいただきました。フォトブースにはどなたでも気軽に立ち寄れるように、段差をなくすプレートを設置。車椅子の方にも楽しんでいただけました。
DEIを尊重するAmazonを社内外に伝えるAmazonのリーダーたちも参加
今年初めて参加した4人のAmazonのリーダーたちにも感想を聞いてみました。
Japan Retail Products ディレクターのリチャード・ミラー(Richard Miller)さんは、DEI Executive SponsorとしてDEIを推進するリーダーの1人です。
「東京レインボープライドは、ポジティブなエネルギーを感じる素晴らしいイベントです。会場にさまざまな人が集うことで多様性が感じられて、とても楽しい気持ちになります。Amazonのブースもカラフルで格好良く、すべての人を歓迎している雰囲気になっていると思います。Amazonの社員たちがうれしそうにサポートし合う姿を見ることができたことも、誇らしく感じました。今日は娘も一緒にパレードに参加するので、それも楽しみにしています」
AMZL Regional Opsディレクターのダニエル・スンウォン・ジョン(Daniel Sunwon Jung)さんは、こう話しました。
「去年は出張と重なって参加できなかったので、今日はとても楽しみに会場に来ました。『さあ開けよう、自分らしい毎日』というメッセージをこめて出展ブースに飾った段ボール箱のアイデアもAmazonらしく、期待以上のイベントで素晴らしいです。Amazonは、DEIを重要なコアバリューとして尊重しています。私たちリーダーも、DEIをより深く浸透させるために、東京レインボープライドのようなイベントを、どのようにサポートしていくか、常に模索しています。採用においても多様性を重視している私たちの考えをより多くの方々に知っていただくのにも、今日のような活動はとても大切だと思っています」
プライドパレードが出発する交差点の角には「Amazon Music Studio Tokyo」のビルがあります。今回の東京レインボープライドの期間中、その窓のカーテンをレインボーカラーにし、入口には色とりどりの風船を飾りました。
アマゾンミュージックジャパンのゼネラルマネージャー&ディレクターの大石圭介さんは、パレードの盛り上がりに感激したそうです。
「今回初めてパレードに参加しましたが、渋谷の街中がLGBTQIA+コミュニティそしてアライ双方を支援する思い、尊敬、誇りを伴ったポジティブな感情に満ちあふれていて、それは素晴らしい経験となりました。今後もチームとしても、個人としても、glamazon Japanの活動をサポートし、そしてAmazonのDEIの推進に貢献していきたいと思っています」
アマゾン ウェブ サービス(AWS)パブリックセクター統括本部 パートナーアライアンス本部執行役員の大場章弘さんも、DEIを推進する役割を担っています。
「日本をよりよい社会にしていくために、テクノロジーだけでなく、DEIの視点も広めていく必要があると思います。社内でも、多様性を尊重し、インクルーシブな職場環境をより充実させていきたいです。多くの社員が参加する月に一度のミーティングで、DEIについて話す機会を毎回設けているので、今日のイベントで感銘を受けたことを社員の皆さんに伝えたいと思います」
カラフルに飾ったリヤカー付き電動アシスト自転車を先頭に約250名が笑顔でパレード
21日午後から始まったプライドパレードは、「東京レインボープライド」のメインイベントの1つです。Amazonの社員とその家族、友人も参加し、約250名もの参加者が渋谷の街を行進しました。先頭を進むのは、色鮮やかな花や風船で飾られた、商品の配達時に使用している Amazonのリヤカー付き電動アシスト自転車です。
そして、Amazonのロゴが入った横断幕や旗、そしてAmazonの段ボール箱を掲げながら、「ハッピープライド」と呼びかけたり、沿道から見守る人たちに手を振ったりしながら、代々木公園から渋谷、明治通りを経て、代々木公園に戻る約2.5㎞の道のりをにぎやかに歩きました。当日は小雨も予想されていましたが、パレードの行進には、雨雲を吹き飛ばすような、参加者と見守る方たちの熱気と笑顔があふれていました。
昨年に引き続きGlamazon Japan Co-leadを務めた塩澤絵衣子さんは、パレード終了後に充実した笑顔で、こう話してくれました。
「今年は去年よりブースが大きくなり、パレードの参加人数が100名以上増えたので、無事に終了してほっとしました。来年はさらに規模を大きくして、参加者も増やしたいです。AmazonがLGBTQIA+の社員の活躍を心から支援する会社である、というメッセージをこれからも社内外に向け、積極的に伝えていこうと思っています」
Glamazonは、世界各国のAmazonで活動をしており、最初に結成されたのは20年以上前になります。LGBTQIA+のコミュニティについて社員に情報を提供することで、Amazonがすべての人にとって働きやすい職場となるよう支援してきました。Amazonは、これからも世界各地で開催されるイベントやPRIDEなどに参加し、Pride Month(プライド月間)を祝うなど、LGBTQIA+コミュニティへの理解を呼びかけ、支援を続けていきます。