Amazonは2023年9月28日、神奈川県相模原市に立地するAmazonの物流拠点であるフルフィルメントセンター(FC)に、Disaster Relief Hubを開設したことを発表しました。Disaster Relief Hubは、災害支援物資を保管し、自然災害により被災した人々へ迅速かつ効率的に支援物資を届けるための拠点です。今回の開設は、今年5月に開設された兵庫県尼崎市のFCに続いて国内2拠点目で、東日本エリアでは初の開設となります。

このDisaster Relief Hubは、災害支援を専門とする公益社団法人Civic Forceおよび特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン、そして、相模原市役所など、地域コミュニティとの連携により運用されます。

Disaster Relief Hubに保管されている物資は、約50種類、合計約1万5,000点にのぼります。通常の備蓄品と異なり、モバイルバッテリーやドライシャンプーなど、避難所でも安心に、そして少しでも快適な生活ができるよう、過去、被災者の方からのニーズが高かった物資を中心に選定しました。また、手すり付きのポータブルトイレや、車いす用のスロープなど、ダイバーシティおよびインクルージョンにも配慮した物資も保管されています。

赤ちゃんが寝ころべるサイズのテーブル
オムツ替えテーブルの例
ウェットティッシュのような形状のドライシャンプーシートのパッケージ
ドライシャンプーシートの例
手のひらサイズのモバイルバッテリー
モバイルバッテリーの例
ミカン箱より一回り大きいサイズの発電機
ポータブル発電機の例
USBポートが30個ついたタイプの充電ボード
マルチ充電ポートの例
折り畳み式のソーラーパネル
ソーラーパネルの例
木製のポータブルトイレ
手すり付きポータブルトイレの例
短い段差をカバーできる長さ90cmほどの金属製のスロープ
車いす用スロープの例

Amazonの物流ネットワークは、全国の配送網をカバーしており、有事の際は脆弱な立場に置かれた人々へ、迅速かつ効果的な支援を提供します。Amazonが独自に設けた災害支援の基準から、支援の必要性を判断したのち、72時間以内に被災地へ支援物資を配送する計画です。

Disaster Relief Hub sagamihara

相模原市との、災害時の支援物資の提供に関する覚書締結式およびDisaster Relief Hubの施設見学会には、本村賢太郎 相模原市長を始め、今回のプロジェクトに参加する関係者の皆様や多数のメディアがFCを訪れました。

アマゾンジャパン ジャパン オペレーション代表 島谷恒平は、「地域貢献活動の一環として、Amazonのオペレーションや配送を活用し、自然災害への対応を支援させていただいております。災害支援を専門とするパートナー団体様とともに、日本全国25カ所以上のフルフィルメントセンターと50カ所以上のデリバリーステーションのネットワークを用いて、支援を必要とする方々へ、迅速に、確実に、そして安全に支援物資をお届けしていきます。相模原市のフルフィルメントセンターに設置されたDisaster Relief Hubは、東日本初のDisaster Relief Hubであり、日本全国の災害対応を支援いたします」と強い決意を語りました。

本村賢太郎 相模原市長は、「相模原市では、「誰一人取り残さない」という視点で防災や減災に取り組んでいます。本市の防災力を高め、被災者一人ひとりに寄り添った支援を行うためには、市内の事業者の皆様とより一層の協力体制を築くことが大変重要だと考えています。この度の連携による、平時の定期的な意見交換や合同訓練の実施などを通じ、本市の防災対策をより実効性のある取組として進化させるとともに、指定都市としての広域的な災害支援の役割を果たしてまいります」と話しました。

Disaster Relief Hub sagamihara

今回のプロジェクトの連携パートナーである公益社団法人Civic Force代表理事の根木佳織氏は、「Civic Forceは緊急即応チームとして、災害発生時に企業、地域の団体など市民社会と連携して全国の被災地に民間の支援を届ける活動をしています。Amazonとの取り組みを通じて、支援物資の迅速な提供をはじめ、災害時においても女性や子どもなどあらゆる人が安心して過ごせる環境を目指してまいります」と連携への抱負を語りました。

また、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン 企業連携担当 李京洙氏も、「ピースウィンズ・ジャパンは、医療を軸とした災害緊急支援プロジェクトを運営し、国内外の被災地で緊急支援を行っています。Amazonとはこれまで、合同訓練や体制整備を通じて、被災地に物資を届けるための準備を重ねてきました。今回、東日本にも拠点が増えることによって、現場での支援活動がさらに機能的になることを期待しています」とDisaster Relief Hubへの期待を語りました。

Disaster Relief Hub sagamihara

Disaster Relief Hubは、Amazonのグローバルな災害支援プログラムです。最近発生したトルコ・シリア大地震やオーストラリアにおける森林火災、ハワイ・マウイ島での山火事など、自然災害の影響を受けたコミュニティを支援するため、世界中で110件以上、2,300万アイテムを超える支援物資を寄付してきました。日本国内においても2023年8月、台風6号(カーヌン)通過後の沖縄県において、がれきが散乱した市街地やビーチの清掃活動を支援するため、支援物資をお届けしました。また、沖縄県豊見城市のデリバリーステーションからも、ボランティア活動を支援する豊見城市役所に直接、支援物資をお届けしています。 その他、災害時におけるアマゾンジャパンの活動は、こちらからお読みいただけます。

 災害時のおけるアマゾンジャパンの活動
2023年2月 「トルコ・シリア大地震の被災地に対する支援活動
2019年11月 「台風で被災した川崎フルフィルメントセンター近隣の多摩川の清掃活動を実施
2019年6月 「西日本豪雨災害における『ほしいものリスト』による支援活動
2019年2月 「台風で被災した子どもたちに笑顔を届ける Amazon Holiday Smile in 長野
2018年7月「日本赤十字社と災害に関するパートナーシップ協定を締結

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