2022年10月から施行される「産後パパ育休」(出生時育児休業)。佐賀県佐賀市とAmazonは、父親の育児参加を支援するために、佐賀市内在住の3歳以下の子どもを持つパパを募集し、Amazon Alexa搭載のスマートディスプレイ、Echo Show 5を家事や育児に活用する実証実験を開始しました。これに先立ち、まずは開始イベントとして、佐賀市内のパパたちの育児の悩みをヒアリングする座談会と、パパに向けた家事・育児におけるAlexa活用方法のデモンストレーションを実施しました。今回のブログでは、座談会当日の様子と、実際にご家庭でAlexaを育児に活用したパパたちの声をご紹介します。

子育てパパが抱えるリアルな悩みとは?

スクリーンに映った「パパたちの育児」の前で話す坂井市長
佐賀市 坂井英隆市長

2022年7月、佐賀市にて小さなお子さんを育てるパパたちが集まり、座談会が開催されました。会の冒頭で、佐賀市の坂井英隆市長があいさつをしました。坂井市長は、自身も0歳児と4歳児のお子さんを持つパパ。昨年12月に第二子が生まれたことをきっかけに、佐賀市長として初めて育児休暇を取得しましたが、「休暇」というにはほど遠い、自分の時間もとれないような日々の連続で、育児の大変さを身をもって体感したと話しました。「今回は、困りごとを皆さんでシェアすることで、育児の悩みを解決するきっかけにしていただきたい」と今回の取り組みへの意気込みを伝えました。

ホワイトボードに付箋紙を張り出すパパたち
付箋紙に悩みを書き出す参加者のパパたち。会場では各テーブルにEcho Show 8や5が置かれ、体験する機会も設けられた

続いて、出席したパパたちで悩みごとを話し合うグループワークを実施。付せん紙に日頃抱えている育児の困りごと・心配ごとを書き、グループで意見をまとめました。実際にパパたち同士で話し合ってみると、思った以上にたくさんの「困りごと」が出てきます。「離乳食を作るのが大変」「寝かしつけても寝なくて疲れる」といった子どもの育児全般の悩み、「テレビや動画サイトを見る時間が長い」「しつけと、度を越した教育の境界線がわからない」といったしつけに関する悩み、「床が散らかっているので掃除が大変」「洗濯のルールが難しい」といった家事に関する悩み、夫婦間の役割分担やコミュニケーションに関する悩みなど、多岐にわたりました。

その内容からは、日々新しい難題に直面しているパパたちの様子がうかがえます。忙しい毎日を過ごす中で、生活リズムが崩れてしまったり、睡眠時間や自分のための自由な時間を確保できなかったり、仕事と育児の両立に苦心していたりと、自分自身のことが疎かになりがちなことが気がかりな様子です。心身ともに健全な状態で育児に向き合うためにも、時間の使い方の効率化や、作業にかかる負担を軽減したいと考えているパパが多いようでした。

Amazonがおすすめする子育てへのAlexa活用方法

育児に関する困りごとをパパ同士でシェアしたところで、続いてはAmazonの社員が登壇。

マイクをもって話す澤田さん
Alexaの活用方法について話す、Alexa インターナショナル 事業開発本部 本部長の澤田大輔さん
スクリーンに映った子育てに役立つスキルたちを紹介する様子

Amazon Alexaを育児にどう活用できるのか。Alexa インターナショナル事業開発本部本部長の澤田大輔さんが3つのポイントを挙げながら解説しました。

ハンズフリー

1つ目は、ハンズフリーでいろいろなタスクができること。Alexaは、「アレクサ、◯◯は?」など声をかけることでさまざまなアクションを実行してくれます。音声で操作ができるので、たとえば子どもを抱っこしていて手がふさがっていても、Alexaに声をかけるだけで寝かしつけに最適の音楽を再生することも可能です。また料理中に「アレクサ、3分のタイマーをかけて」と言ってタイマーをセットできたり、買い物を思いついた際に、手元にメモがなくても「アレクサ、買い物リストにミルクを追加」と声をかけるだけで素早くメモできたり、Alexaが日々のタスクを効率的に達成していくためのお手伝いをします。

To Doリストでルーティンを管理

2つ目は、Alexaで毎日のルーティン(日課)を管理することで、日課を忘れずに、かつ生活リズムが整えられるということ。パパたちの困りごとの中にも「日々の細かいルーティンを忘れてしまう」といった意見がありましたが、Alexaは、ゴミ捨て、買い出し、お風呂掃除、お子さんの歯みがきなど、日々忘れずにしなければいけないことを音声でリマインドしてくれます。たとえば、子どもを幼稚園や保育園に送る前の持ち物チェック。「持ち物リスト」を作成して、「アレクサ、持ち物リストを読み上げて」と呼びかければ、Alexaがリストを読み上げてくれるので、持ち物確認を簡単に済ませることができます。また「定型アクション」という機能を活用すれば、複数のアクションを同時に実行できるので、起床時間に目覚めにいい音楽を再生しながら、天気予報やニュースを読み上げるといった設定をすることも可能です。

Alexaスキルの活用

3つ目は子育てに役立つ、Alexaスキルの活用。その中でも特におすすめなのが「ぴよログ」です。おむつを替えた、ミルクをあげた、就寝した、といった、育児に関するさまざまな出来事を記録できるスキルです。Alexaなら「アレクサ、ぴよログでおしっこを記録して」と声をかけることで記録がとれるので、おむつを替えている最中でも忘れないうちに記録をすることができます。そのほか、楽しい音楽で子どもの歯みがきをサポートする「歯みがきくん」、子守唄が聴ける「赤ちゃんの子守唄」、怖い鬼がパパやママに代わって子どもに注意をしてくれる「おにから電話トーク」などの、便利なスキルも紹介されました。

同じテーブルの4人のパパがAlexaを楽しそうに試している。
Echo Show 5を試す、参加者のパパたち

座談会イベントの最後には、パパたちに実際にAlexaに触れてもらう時間を設け、Amazonの社員が実際の使い方をデモンストレーションしながら解説。参加者の皆さんは、とても興味深そうに話を聞いたり、Echo Show 5を操作したりしていました。

実際に家庭でEcho Show 5を使ってみてここが良かった、子育てパパたちのリアルな感想

今回の実証実験では、30名のパパたちが家庭で実際にAlexaを使用しました。実証実験後のアンケートでは、「Alexaで育児の負担は軽くなった」「Alexaは育児に便利だと感じた」と回答した人がそれぞれ約9割、「Alexaがあることで育児を楽しめた」と回答した人も約9割という結果となりました。

中でも、最も活用した機能として「音楽の再生」「天気予報の読み上げ」に最も多くの回答が集まりました。特に音楽再生機能に関しては、子どもをあやしたり、楽しませたりすることに活用し、「手が離せないときに子どもがぐずり出したが、Alexaに呼びかけて子どもが好きな音楽を流したら機嫌がよくなった」「子ども向けの音楽や英語ソングなどを自動で選んで再生できる機能や、絵本の読み聞かせをしてくれる機能が便利」などの感想が寄せられました。

また先の座談会では「生活リズムの乱れ」や「作業の効率化」に関する悩みがパパたちから聞かれましたが、アンケート結果を見ると、「タイマー/アラーム機能」「日々のTo Doのお知らせ」「買い物リスト機能」など、タスク管理や生活習慣に関する機能もよく使われたことがわかりました。「買い物リストをAlexaとスマホで連携し、家族で共有することで買い忘れを防げるようになった」といった意見のほか、「ゲームなどを切り上げたいときにAlexaに時間のカウントを任せられた」など、子どもたちの規則正しい生活習慣づくりにも役立てていただけたようです。

イベントでご紹介した、「歯みがきくん」「ぴよログ」といったAlexaスキルが便利だったというコメントもアンケートで多く寄せられました。今回、実証実験に参加いただいた山岸さんもその1人です。山岸家ではAlexaを家に迎えてから毎日、「歯みがきくん」を使い、楽しんで歯みがきをしているうちに、歯磨きに対する意識づけができ、子どもの中で習慣化されていったと山岸さんはいいます。

お家で箱からAlexaを取り出して興味津々の子どもたちとパパ
Echo Show 5を使って、「歯みがき」くんで歯みがきをする山岸さん親子。
洗面台で子どもの歯磨きを見守るパパさん

アンケートでは、実証実験に参加した多くのパパたちが、Alexaを今後も継続的に使いたいと回答。「今後の育児にもAlexaを使い続けたい」、「Alexaを他のパパたちにも勧めたい」と答えた人が約9割という結果となりました。

Alexaは子育て世代をサポートしてくれるアシスタント

今回の実証実験では、子育てに取り組むパパたちが日々感じているリアルな困りごとや、悩みごとが浮かび上がってきました。そして、そんなパパたちの育児を、Alexa搭載のスマートスピーカーはさまざまな角度からサポートできる、という結果が見えてきました。
また、「子育てに役立つ使い方をAlexa自身がもっとレクチャーしてほしい」「音に敏感な時期なので、ボリュームの細かな設定が欲しい」などの要望も、参加者の皆さんからいただきました。

今回の実験を受けて、Amazonはこれからも、子育て世代の皆さんを後押しできる存在となれるよう、さまざまな取り組みを続けていきます。今回の実証実験の内容をまとめたショートムービーも公開しているので、ぜひご覧ください。

パパたちの育児 ~楽しくスマートに育児参画~

 

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