Amazonは提供するサービスや製品、テクノロジーを通じてお客様の毎日をより便利に快適にするお手伝いをしたいと考え、イノベーションを続けています。なかでも、パーソナルAIアシスタントAlexa(アレクサ)は誕生からこれまでの10年間にお客様とともに成長し、多くのお客様にご活用いただいています。
新潟県在住の中学3年生、田中力斗さんもその1人です。彼は難病のために体を動かせる範囲が限られていますが、Alexaを使うことで、自分でできることが増えたそうです。「Alexaは、僕の生活になくてはならない大切な相棒」と言う力斗さんに、Alexaをどのように生活や勉強に活用しているのか、お話を伺いました。
※ この記事でご紹介している事例では、保護者の方の同意の下でお子様にAlexaサービスをご利用いただいています。お子様によるAlexaサービスの利用には、親権者による事前の同意および子ども用プロフィールの設定が必要です。また、お子様は一部のAlexaサービスのみ利用可能です。
Alexa(アレクサ)へ呼びかける声の操作で、日常生活をより快適に
田中力斗さんは、筋ジストロフィーという難病を抱えています。筋力の低下による運動機能の障がいがあるため、移動には車椅子が必要です。それでも、元気に中学校に通い、生徒会では副会長を務めるなど、15歳の少年らしく、将来に夢を抱いて暮らしています。
力斗さんが「相棒」と称するほど彼の生活に欠かせないのが、Alexa(アレクサ)です。その存在を知ったきっかけは、新潟県長岡地域振興局健康福祉環境部(長岡保健所)が行っている、汎用ICT機器※1を活用した難病患者さんのコミュニケーションを円滑にする取り組みでした。この取り組みでは、スマートスピーカーなどの汎用ICT機器を貸与し活用することで、患者さんの失われた機能を補い、社会とつながる中で患者さんとその家族の生活の質(QOL)を向上させることを目的としています。
力斗さんに貸し出されたのは、Alexaが搭載されたスマートディスプレイEcho Show8でした。Alexaに話しかけることで、ニュースや天気予報が聞けたり、ゲームをしたり、音楽を聴くなど、さまざまなことができます。また家電製品とAlexaを連携させると、声をかけるだけで、テレビや照明のオン・オフや、エアコンの操作を声でできるようになり、簡単に家電製品をスマートホーム化することができます※2。
※1:ICTとは情報(information)や通信(communication)に関する技術の総称です。ICT機器とは、情報や通信に必要な機器のことで、パソコンやタブレットなども含まれます。
※2:サービスの利用には別途登録・契約や料金が必要な場合があります。
※3 :Alexa対応スマートホーム製品(別売)と事前の設定が必要です。また、エアコンなどのAlexa非対応の家電については、Alexa対応のスマートリモコン等を使用する必要があります。
Alexaを使い、声だけで家電を操作できることが自信に
力斗さんは、Echo Showを使うのは初めてでしたが、すぐに使いこなしました。難病患者さんとその家族にICT機器を貸与し、活用いただく取り組みをサポートしている、新潟県地域おこし協力隊の丸山雄也さんも、力斗さんの応用力の高さに驚いたそうです。
貸与期間が終わると、田中家ではすぐにEcho Showを購入し、力斗さんの部屋、キッチン、おばあちゃんの部屋がある2階でも、Alexaが使えるようにしました。
「僕がAlexaで一番、使いたかった機能は、照明やテレビなどの家電との連携でした。リモコンが僕の手の届かないところにあったりすると、家の中では電動車椅子が使えないので、そのたびに家族のだれかを呼ばなければなりません」
以前は1人で留守番をするときには、すべてのリモコンを膝の上に集めて置いていたという力斗さん。しかし、たまたま膝の上に照明のリモコンがなかった時には、お母さんが帰宅するまで、暗い部屋の中で待っていたこともあったそうです。
「家族が家にいるときも、忙しそうにしていたりすると、なかなか言い出せません。Alexaが使えるようになってから、僕は家族に気兼ねしないで家電が使えるようになったし、お母さんも楽になったと思います」
今では、Alexaの定型アクションを設定し、一言Alexaに声をかけるだけで家電が起動し、照明や音楽など、設定した通りに部屋の環境を整えることもできるようになりました※2、3。
手を使わずに行える通話機能は、家族とのコミュニケーションを気軽に、より豊かに
通話機能もAlexaを導入した大きなメリットでした。Alexaなら、「アレクサ、お父さんに呼びかけて」と声をかけるだけで、気軽に単身赴任中のお父さんのスマートフォンとつなぎ、お互いに顔を見ながら、ビデオ通話することもできます※4。そして、Echo Showを介して家にいるお母さんやおばあちゃんとも通話ができるので、家の中での連絡もスムーズになりました。
※4:呼びかけ機能を利用するには事前の設定が必要です。スマートフォンでAlexaの通話機能を利用する場合、Alexaアプリを利用する必要があります。
「Alexaを使う前までは、お母さんと話したいときは、大きな声で呼ばなければなりませんでした。2階に部屋があるおばあちゃんには、もっと声が届きません。でも、Alexaを使うようになってからは、お母さんにもおばあちゃんにも、楽に呼びかけられるようになったんです。それに、Echo Showの画面を通してキッチンや2階のおばあちゃんの部屋の様子を見ることもできるので、『今は忙しそうだから、ちょっと待とうかな』と判断できるようになったことも、僕の気持ちを楽にしてくれました」
英語のレッスンや知識欲を刺激するAlexaスキルなどを勉強や趣味にも活用
そしてもう1つのメリットは、勉強です。Alexaで英単語のトレーニングをしたり、漢字の書き順や、数学の方程式を尋ねたり、辞書代わりにも活用しています。手を動かさずにできるので、Alexaを使うようになってから、ちょっとした疑問も調べやすくなったそうです。
「何度でも遠慮なく話しかけられるのも、Alexaのいいところです。お天気を聞いたり、大好きな相撲やプロ野球のオリックス・バファローズの試合結果を聞いたりすることもあります」
安心して1人で過ごせる時間をつくることができることの大切さ
周囲が驚くほど、Alexaを使いこなしている力斗さんの姿は、母親の明美さんにとってもうれしい成長でした。
「Alexaを使うようになってから、力斗も私も1人で過ごせる時間が増えました。離れていてもスマートフォンやEcho Showの画面越しに力斗の様子を知ることができるので、特に私が外出している間の安心感は増しました。それに思春期ですし、1人で過ごせる環境も必要です。私の存在を気にすることなく、力斗がのびのびと過ごせる時間が増えたことは、とてもよかったと思っています」(田中明美さん)
「もっと使いやすくするにはどうしたらいいのか」という思いから、将来の夢が広がった
力斗さんは、将来、AI技術の開発など、プログラミングに携わりたいという夢を抱いています。
「僕は挑戦と経験という言葉が好きです。Alexaの機能を自分なりに調べて、少しずつ使い方を広げる経験をしました。そうしたら、いろんなことをもっと知りたい、もっと経験したいと思うようになったんです。たとえば、Alexaのような技術を僕のような身体の機能に制約がある人でも、もっと使いやすくするにはどうしたらいいのかなとか、何か新しい機能を加えることはできるのかなとか。Alexaのおかげでやりたいこと、知りたいことが増えて、将来の夢が広がりました。今はもうAlexaがない生活は考えられないし、僕の大切な相棒です」
将来の夢を熱心に話してくれた力斗さん。1日1日を大切にして、もっと成長していきたい。力斗さんの笑顔からは、そんな気持ちが伝わってきました。
力斗さんとAlexaの毎日を紹介する動画「あなたと、今日を歩む」もあわせてご覧ください。
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