2022年12月8日、保護犬・保護猫の飼い主を表す新しい愛称が誕生しました。
Amazonは、環境省と保護犬・保護猫関連団体・企業とともに「保護犬・保護猫 Welcome Family Campaign 〜両想いで家族になろう〜」を通じて、保護犬・保護猫の飼い主を表す愛称を一般から広く募集。応募総数2,577件の中から審査会を経て決まったのが「迎え主」です。
この記事では、「迎え主」に込められた想いや選考のポイント、保護犬・保護猫と「迎え主」を支援する新たな取り組みについてお伝えします。
保護犬・保護猫を迎えることが当たり前の選択肢となるように。新しい「愛称」を募集することになった背景
従来、保護犬・保護猫を迎え入れた飼い主を表す言葉として「里親」という言葉が使用されることが多かったのですが、里親の本来の意味は親権/所有権を持たない親/飼い主を表す言葉であり、動物保護施設で一時的に犬や猫を飼養する預かりボランティアを指す場合が多い名称でした。
保護犬・保護猫を迎え入れる飼い主を表す適切な言葉を用い、正しい理解を促進することで、保護犬・保護猫を迎え入れることがごく普通の選択肢として浸透していくことを願って、Amazonは環境省、保護犬・保護猫の関連団体、企業とともにこの取り組みを始めました。
シンプルで使いやすく、迎え入れる飼い主の意志が感じられる「迎え主」を選んだ決め手と愛称に込められた想い
まず選考は、Amazonと環境省、公益社団法人アニマル・ドネーション、一般社団法人 Do One Good、株式会社PETOKOTOの5者が参加しました。彼らとともに、事前に保護犬・保護猫 支援プログラムにご登録いただいている102団体からのアンケート投票も踏まえて審査会を実施しました。
選考のポイントは、皆に違和感なく使ってもらえるわかりやすい名前であること。そして、名前から意味や想いがストレートに伝わることです。これらを念頭に複数案を選出していきました。
たくさんの案の中から、最終的には満場一致で「迎え主」に決定。決め手となったのは、迎えるという行動がシンプルに表現されているうえ、迎える側の心も感じられ、同時に「主(ぬし)」という言葉に終生飼養すべきオーナーの責任感が伝わってくる点です。
今後、審査を共に行ったAmazonは、関係各所とこの名前を活用していきます。まずは多くの方に覚えていただき、なじみのある言葉として普段から愛用していただけることを期待しています。
選考した各団体の総評
環境省
保護犬・保護猫を温かく迎え入れる人という意味がストレートに伝わり、「主」という言葉からは飼い主としての責任を全うする姿勢が感じられます。また、この言葉を使う人にとってもわかりやすく、普及しやすい愛称だと思います。
公益社団法人アニマル・ドネーション
保護犬・保護猫とともに生きてゆく「喜びと強い意志」が込められていると感じます。この新たな呼び名とともに、その思いがしっかりと拡がるように支援を続けたいと思います。
一般社団法人Do One Good
「迎え主」の立場がわかりやすくなったことによって、保護犬・保護猫と家族になることがより普及し、保護犬・保護猫を取り巻く環境がひとつずつ改善されていけるように、私たちも尽力してまいります。
株式会社PETOKOTO
ヒトと動物、命の優劣はないけれど、命を迎える側の責任は大切です。応募案を選考する審査会は、たくさんの愛情と責任を感じる愛称に触れられる、大変良い機会でした。
今後も迎え主や保護犬・保護猫 支援プログラム登録団体をAmazonが継続的にサポート
今後、Amazonでは関係団体・企業、および、保護犬・保護猫 支援プログラムの登録団体を支援する中でも、保護団体、および「迎え主」のサポートを実施していきたいと考えています。
その取り組みの1つが、保護犬・保護猫団体と迎え主を支援するパートナー制度です。
具体的には、「Amazon 保護犬・保護猫 支援プログラム」に登録されている団体の中から、Amazonとのパートナーシップに賛同いただき、Amazonとの更なる協力関係を持った団体をパートナー団体として合意しました。その団体から保護犬・保護猫を譲り受けた迎え主には、この取り組みにご賛同いただいているメーカー(以下賛同メーカー)の対象商品を割引価格でご提供する制度です。
ほかにも、賛同メーカーによるパートナー団体への特別物資支援をAmazonが取りまとめてお送りする取り組みや、Amazon.co.jpで販売する対象のペット関連用品の売上の一部をAmazonギフトカードとして、パートナー団体へお届けする寄付キャンペーンも定期的に実施するなど、継続的な支援を行っていきます。
物資支援や寄付を通じて、保護犬・保護猫団体の費用負担を軽減できれば、保護犬・保護猫の譲渡を促進することにつながります。こうした取り組みを通じて、保護や譲渡が当たり前の選択肢の一つとなることを目指していきます。
現在、保護犬・保護猫 支援プログラムに参加している総団体数は285団体で、その中でパートナー制度に登録している団体数は、177団体に上ります(2022年11月末日時点)。今後は対象商品の拡充や、物資支援の頻度を増やし、保護犬・保護猫と「迎え主」を取り巻く環境のさらなる向上に努めます。
パートナー団体の声
一般社団法人はーとinはーとZR様
Amazonのパートナー制度や保護犬・保護猫への取り組みは、大変助かっております。保護団体への支援をして頂けることで、団体で保護している子たちがフードなどに困ることがなく、良いご縁がつながるまでを幸せに過ごしています。また、迎え入れた方へもサポート制度を設けているのは、さすがAmazonだからこそ出来ることだと感じています。これからも、人と動物の幸せな共生社会を目指して、一緒に頑張っていきたいです。
Wonderful dogs様
パートナー制度は、個々の団体でアクション(広報活動/ご支援の募集)をするより、はるかに沢山のサポートをいただけ、Welcome Family Campaignでは、我々のことを知ってもらう機会になったので、本当に助かっております。実際に先日、Welcome Family Campaignで当団体を知っていただいた方へ、保護犬の譲渡もさせていただきました。
さらに、キャンペーンを通じてnote公式コンテストで募集した、保護犬・保護猫を家族として迎え入れた際の「Welcome Familyストーリー」の受賞作品は、AmazonのKindleダイレクト・パブリッシングにて、2023年2月末に電子書籍として出版され、その売上は公益社団法人アニマル・ドネーションを通じて、動物福祉に役立てられる予定です。詳しくはこちら
人とペットが快適に暮らせる社会の実現に貢献
2019年6月より展開してきた「Amazon 保護犬・保護猫 支援プログラム」(開始時の名称:「Amazon 動物保護施設 支援プログラム」)では、趣旨にご賛同いただける方々に、動物保護団体によってAmazon.co.jp上に作成された「ほしい物リスト」から商品をご購入いただくことで、それらを支援物資として各団体にお届けしています。2022年11月末までの間に285の動物保護団体の登録があり、計4億3千万円相当の支援物資が当プログラムを通じて動物保護団体へ寄付されています。
より多くの人とペットが、より長くより快適に暮らせる社会の実現に貢献したいというAmazonの想いが少しずつ形となり、保護犬・保護猫関連団体・企業の皆様との輪も大きく広がってきています。Amazonは、多くの皆様のご協力に感謝し、新たな「迎え主」という愛称とともに、これからもさらに「Amazon 保護犬・保護猫 支援プログラム」を通じて、保護犬・保護猫を迎え入れることが当たり前の選択肢の1つとなる社会環境づくりを目指していきます。