2020年1月19日(日)、Amazonは、岩手県陸前高田市のアバッセたかた多目的広場において、東方地方で初めてとなるAmazonの移動式体験学習施設「Mobile FC(モバイルFC)」を使ったSTEM*体験学習会を開催しました。

*STEMとは、科学技術を担う人材を育てるために必要とされるScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の教育についての総称です。

このイベントは、陸前高田市役所と連携し実現することができました。Amazonは、地元小学校の子どもたちを STEM体験学習会に招待するとともに、市立図書館へテクノロジーやコンピュター・サイエンスに関連する書籍の寄贈も行いました。

Amazonでは、これまでも「Amazon in the Community」という名称で、社員がFCの所在する地域や、関連のある地域の子どもたちの未来を応援するための活動を行ってきました。

今回はその範囲を広げ、発生から10年目を迎える東日本大震災の記憶を風化させないよう、被災地への関心を高め、そして被災地の子どもたちを勇気づける目的で、AmazonのFC内の仕組みを知ることができる移動式体験学習施設「Mobile FC(モバイルFC)」とともに、陸前高田市にうかがいました。

東北の未来を担う児童たちに向けて「Mobile FC」によるSTEM教室を開催
Mobile FCでの梱包体験教室の様子

Mobile FCは、2020年より文部科学省が小学校でのプログラミング教育を全面実施することに先駆けて、2019年にAmazonが開発しました。車内に搭載されたAmazon Roboticsの模型などを使って、子どもたちがAmazonの最新の物流技術を体験し、楽しみながら学べるようになっています。

東北の未来を担う児童たちに向けて「Mobile FC」によるSTEM教室を開催
プログラミング教室の様子

Amazonの物流拠点・フルフィルメントセンター(以下FC)で稼働している、最新技術Amazon Roboticsは、商品が入った棚を載せ自動でFC内を移動ロボットです。そして、必要な時に商品が入った棚をAmazonのスタッフがいるところまで届け、商品の棚入れと取り出し作業を手伝ってくれます。

イベント当日は、地元の小学生とその家族約100名と陸前高田市長・戸羽太氏にご参加いただきました。

埼玉県にある日本で3番目にAmazon Roboticsを導入した物流拠点、Amazon川口FCの片桐秀行サイトリードが、お客様のご注文から、商品をお届けするまでのAmazonの物流技術について説明を行いました。

その後、子どもたち全員が実際にAmazon Roboticsの棚から商品を取り出す「棚出し」と、商品を段ボール箱に詰めて紙テープで封をする「梱包作業」などを体験しました。

その後、子どもたちは、Amazon社員によるプログラミング教室に参加し、タブレットを使って問題に挑戦しました。

子どもたちからは、「Amazonの大きなトラックで勉強したことが、とても楽しかったです」「すべてが初めての経験でとてもワクワクしました。もっといろんな技術を勉強したいと思いました」などの感想をいただきました。

イベントにご参加いただいた、陸前高田市長の戸羽太氏からは、「2020年は、東日本大震災の発災から9度目の新年を迎えました。今なお復興の途中である東北の今に関心を持ち続けていただけるよう、今回のプロジェクトを企画し、陸前高田を支援し情報発信してくださったAmazonの皆様には深く感謝申し上げます。このたび書籍の寄贈だけでなく、プログラミングに触れ・学ぶことができる機会を作ってくださり、陸前高田の子どもたちの未来を応援する活動をしてくださったことを大変嬉しく思います」とコメントをいただきました。

東北の未来を担う児童たちに向けて「Mobile FC」によるSTEM教室を開催
開会式の様子 戸羽太陸前高田市長(右)と片桐秀行サイトリード(左)

子どもたちと交流したAmazonの片桐秀行は、プログラミングの体験教室を通じて、未来の東北を担うためにコンピュータ・サイエンスやエンジニアリングに興味を持ってほしいと子どもたちに語り、イベントの感想を次のように述べました。「AmazonのFCは、社員一同で、Amazon in the Communityの活動方針のもと、地域の課題解決に積極的に参加をしていきます。今年1回目のSTEM体験教室を陸前高田市で実施できたことは、とても意義のあることだと思います。Amazonは、被災地の子どもたちを応援するために、今後も様々な取り組みを行っていきます」。