Amazonは2021年8月30日、環境省が推進する保護犬・保護猫の譲渡活動の新たなプロジェクト「つなぐ絆、つなぐ命」の初めての連携先として、環境省と第1号パートナーシップを締結しました。これを機に、Amazonは2019年6月から推進してきた「動物保護施設 支援プログラム」を「保護犬・保護猫 支援プログラム」にリニューアルし、「ほしい物リスト」を活用した動物保護施設への物資支援サポートに加え、動物保護施設とペットを新たに迎えたい方々への情報提供など、保護犬・保護猫の譲渡サポートの活動を拡充していきます。

家庭での保護犬・保護猫の受け入れが当たり前になる共生社会を作りたい

Amazonと環境省はパートナーシップ締結のために、2021年8月30日に記者会見を環境省で開きました。小泉進次郎 環境大臣は環境省の会見場で登壇し、アマゾンジャパン社長 ジャスパー・チャンはオンラインで出席し、次のように述べました。

環境省・小泉進次郎 環境大臣のコメント

「環境省は犬猫の譲渡促進と活躍の場の拡大を進めるため、幅広い関係者との連携・協力を推進する新たなパートナーシッププロジェクト『つなぐ絆、つなぐ命』を開始することにしました。環境省はこれまでも人と動物が共生する社会を目指し、自治体や動物保護団体に引き取られた犬猫の譲渡を推進する取り組みを進めてきました。

犬猫の殺処分数は、この10年で7分の1と大きく減少したものの、令和元年のデータでは依然として全国で約3万頭を超える犬猫が殺処分されています。これをさらに減らしていくため、環境省では、犬や猫を飼いたい方が保護犬・保護猫を引き取るという選択肢を当たり前に思い浮かべ、安心して家庭に迎え入れることになること一般の家庭以外にも犬猫が活躍できる場を広げていくことを目指して、多様な関係者と連携、協力するプロジェクトをスタートさせました。

プロジェクトのキックオフとして、企業規模が大きく、社会的な影響も大きいAmazonとパートナーシップを締結し、仲間になってもらったことは心強く感じています。この締結を機にさらに自治体や動物愛護団体との輪を広げ、人と動物が共生する社会を作っていきたいと考えております」(小泉進次郎 環境大臣)

◆アマゾンジャパン社長 ジャスパー・チャンのコメント

「本日は、保護犬・保護猫の譲渡促進のために環境省が立ち上げられた、『つなぐ絆、つなぐ命』プロジェクトの最初のパートナーとして、Amazonを選んでいただいたことに感謝申し上げます。

Amazonは地球上で最もお客様を大切にする企業になることを目指し、日本では2010年からペット用品事業を開始しました。さらに、2年前からは社会貢献活動のひとつとして、動物福祉分野にも取り組んでいます。お客様の商品購入が動物保護施設への支援物資に繋がるプログラムを開始し、これまでに2億円相当の物資をお届けしてきました。多くのお客様にプログラムにご参加いただきましたこと、心から感謝申し上げます。

今後は、環境省と緊密に連携し、保護された犬や猫を安心して譲り受けることができる施設を全国の地域ごとにご紹介します。そして、『近くに信頼できる動物保護施設があるかわからない』、あるいは『譲り受けることについてわからないことがある』などの、お客様のお困りの声に応えていきます。2024年までに、Amazonの特設サイトを通して、500施設をご紹介することを目標にしています。さらに、保護犬・保護猫を譲り受けることについて、Amazon専属の獣医師にメールにて無料でご相談いただける仕組みを新たに開始いたします。

Amazonの支援プログラムが、譲渡促進の一助となれるよう、そして私たち人間の良きパートナーである犬や猫の健康と幸せに貢献できるよう、環境省と連携協力を進めてまいります」(アマゾンジャパン社長 ジャスパー・チャン)

自治体と保護施設、譲渡希望者をつなぐ新プログラム

Amazonが2019年6月から取り組んできた「動物保護施設 支援プログラム」は、同プログラムの保護施設選定・審査パートナーが選定した、動物保護施設によって作成された「ほしい物リスト」をAmazonが公開し、商品をご購入いただくことで、それらが支援物資として各施設で生活する犬や猫に届けられる、という仕組みです。

このプログラムを通じて、動物保護施設や保護犬・保護猫の存在を広く周知するとともに、ペットを迎え入れる新たな選択肢として、保護犬・保護猫の譲り受けがより認知されるようになりました。しかしまだ、ペットを迎え入れたい方々にとって、「近隣の信頼できる動物保護施設を把握することが難しい」「保護犬・保護猫の譲り受けに関する情報が不足している」という状況も続いており、情報の発信・伝達が、保護犬・保護猫の譲渡を社会に広げていくうえでの課題となっていました。

Amazonはそうした課題の解決に向けて、今回の環境省との「つなぐ絆、つなぐ命」パートナーシップの締結に伴い、物質的な支援に加え、保護犬・保護猫の譲渡に関する情報提供のサービスにも力を入れることを決め、従来のプログラムを「保護犬・保護猫 支援プログラム」にリニューアルしました。

「つなぐ絆、つなぐ命」パートナーシップとの連携では、まず環境省が地方自治体へAmazonの「保護犬・保護猫 支援プログラム」への参加を呼びかけます。そして、地方自治体を通じて、全国の動物保護施設に「保護犬・保護猫 支援プログラム」を紹介し、参加を呼びかけることで、行政と動物保護施設との連携を強化します。

これにより支援対象となる動物保護施設が増えることで、Amazonは、物資支援と全国各地の動物保護施設に関する情報提供をさらに拡大することが可能となります。そして、保護犬・保護猫の譲り受けを希望する方々に向けたサポートも併せてご提供します。

保護犬・保護猫の譲渡に関する情報提供をサポート

「保護犬・保護猫 支援プログラム」の具体的な取り組みは、大きく分けて3つあります。1つ目は、プログラムに掲載される動物保護施設数の拡大です。

これまでAmazonでは、第三者機関の保護施設選定・審査パートナーに業務委託し、その審査を経た、約140の動物保護施設を「動物保護施設 支援プログラム」に掲載してきました。今後は、地方自治体の動物愛護センター、および同センターが協力団体として認めている動物保護施設も「保護犬・保護猫 支援プログラム」に紹介することが可能になります。プログラムでは、2024年までに掲載する施設数を500に増やすことを目標としています。これにより、保護犬・保護猫の譲渡を希望する方は、より多くの動物保護施設のなかから希望に合う施設を探しやすくなります。

2つ目は、Amazonでは、「保護犬・保護猫 支援プログラム」に参加いただく全国各地の動物保護施設を、都道府県別に紹介し、譲渡を希望する方が、お住まいの地域に近い動物保護施設を簡単に探すことができるようになります。

保護犬・保護猫の譲渡は、数回のマッチングを経て正式に行われることが多いため、できるだけ近くの施設にアクセスできることが、譲り受けを希望する方々にとって大きなメリットとなります。

3つ目は、Amazon専属獣医師による、メールでの保護犬・保護猫の譲渡に関する、無料相談サービス提供の開始です。初めて犬猫を飼う、保護犬・保護猫の飼育は初めて、先住犬・先住猫がいるなど、譲渡に関してさまざまな疑問や悩みに対してご相談いただけます。※ご相談は、保護犬・保護猫の譲渡に関する内容に限られ、診療を含む医療行為、および医療行為に準じるご相談にはご遠慮いただくことになります。

今回の環境省とのパートナーシップ締結を機に、Amazonは今後、地方自治体や動物保護施設による譲渡活動を支援し、行き場を失った犬や猫が新たな飼い主のもとに引き取られ、終生にわたり安心して暮らせる社会づくりの加速に向けて貢献してまいります。

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